2013年2月28日木曜日

船体

例: 船体
 船体幅は、安定するためには広いほうが良いが、高速巡航するためには(水からの抵抗を減らすべく)狭いほうが良いので、船体幅という一つのパラメーターに対して「広い」と「狭い」という異なる値が求められる
左図の船体幅は広いので荒海でも安定するが、高速巡航はできないのに対し
右図の船体幅は狭いので高速巡航できるが、荒海では不安定になってしまう

 分離原理5「対立するパラメーター値をシステムと上位システムのレベルで分離」を使って解決案を考え出せます。システムレベルでは船体(すなわち、システム)の幅が狭く、上位システムレベルでは船体幅が広ければ良いわけです。このような観点から実際の設計アイデアを考え出すのはさほど難しいことではありません: 上位システムレベル(船全体)では、2つ、3つ、あるいはそれ以上の狭い幅の船体を持ち、それらが上位システムとしてつなぎあわされていれば良いわけです
双胴船の船体幅はシステム(船体)レベルでは狭いが
上位システム(双胴船)レベルでは広い


出典: TRIZ Technology for Innovation ( http://www.trizsolution.com )

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