2010年3月29日月曜日

科学的効果利用の "丘" モデル

 科学的な効果や現象を利用すると、問題の抱える矛盾が物理的なレベルで解消されるので、最高レベルの革新的解決策を得るのに役立ちます。

 適切な効果を見つけられるように、要求される効果や特性に応じて物理現象が構造的に分類され、特別な知識データベースが構築されました。これをもとにいくつかのソフトウェアツールやオンラインサービスも開発されてきました。

 従来の分類方法は物理的、化学的、幾何学的な効果を区別するものです。

・物理的効果: エネルギーをある形から別の形に変換する
・化学的効果: エネルギーの吸収や放出によりある物質から別の物質を得る
・幾何学的効果: システム内のエネルギーの流れや物質をまとめたり分けたりする

 幾何学的効果は物理的効果や化学的効果の結果に対して適用されます。

 創造的に問題を解決するために役立つ手段のひとつとして科学的効果があります。
 闇雲な試行錯誤、個人の知識、類似性などに頼るかわりに、これらの科学的効果を利用した体系的なプロセスに従い、個別の問題を抽象化して一般的なフレームワークに位置付け、そこから得られた一般解を具体化することにより解決策を得るようにしましょう。
  適切な科学的効果を見つけてそれを理解し、要求される機能を満たすのはシステムを改良するための効果的な方法です。

 この体系的なプロセスの各ステップを分かりやすく表現した "丘" モデルは、科学的効果利用の場合、以下のようになります:
  1. 一般的な問題記述
  2. 問題の抽象化 → 要求機能としての問題記述
  3. 効果データーベースの使用 → 適切な物理現象
  4. 物理現象の解釈とアイデア創出 → 具体的な解決策












科学的効果利用の "丘" モデル


Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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