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●○● TRIZ協会だより Vol.4 ●○●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2009年12月21日発行━━━
【目次】______________________________
|1|日本TRIZ協会新組織紹介
|2|第6回日本TRIZシンポジウムの計画
|3|Topic ~ETRIA(欧州TRIZ学会)カンファレンス2009に参加して~
産業能率大学 経営学部 澤口 学氏
|4|ホームページ更新情報
|5|協会からのお知らせ
|6|おわりに
皆様、こんにちは。
早いもので今年も残すところあと10日を切り、忙しい年末をお迎えのことと
思います。寒さも厳しくなってきましたので、体調を崩したりしないよう
お気をつけ下さいませ。
2009年度最後のTRIZ協会だよりは、会員の方より寄稿いただいた
Topicも混ぜながらお送りしたいと思います。
日本TRIZ協会 広報委員会
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● 1.日本TRIZ協会新組織紹介
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このたび日本TRIZ協会の運営に際し、新たにお二人の執行委員が選出され
仲間に加わりました。
・神奈川工科大学 石濱正男氏
・ソニー株式会社 国友秀世氏 のお二人です
現在の日本TRIZ協会は、9名の理事と12名の執行委員により組織され、
協会の運営にあたっています。
幹事会および運営会議は、それぞれ隔月の開催で主に東京にて開催されており
シンポジウムの企画や協会としての運営方法の検討などを行っています。
以下の組織図を参照ください。
日本TRIZ協会
|-----------------監事 <三輪監事>
|
理事会
|
|----運営会議(理事9名+執行委員12名)
|----幹事会 (理事9名)
|
理事長 <林理事長>
|----事務局 <堀田理事・仲畑理事>
|----企画委員会 <黒澤理事>
|----技術委員会 <小西理事>
|----広報委員会 <前古理事>
|----シンポジウム実行委員会 <三原副理事長>
| L プログラム委員会 <中川理事>
|----西日本委員会 <池田(和)理事>
|----東日本委員会 <仲畑理事>
※執行委員 正木・片岡・長谷川・海野・奥住・福嶋
大田・池田(理)・菊池・庄内・石濱・国友
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● 2.第6回日本TRIZシンポジウムの計画
○●
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来年度開催を計画している第6回日本TRIZシンポジウムは、
2010年9月9日(木)~9月11日(土) 3日間開催の日程で企画中です。
開催地は、執行委員である石濱氏の協力を得て、神奈川工科大学を予定しています。
先日、日本TRIZ協会の運営会議を会場視察を兼ね現地で実施しました。
場所は神奈川県厚木市荻野、小田急小田原線”本厚木駅”より
神奈川中央交通の連絡バスで乗り継ぎ20分といったところに位置します。
会場となる13階建ての情報学部棟は3年半前に建てられた新しい建物で
主会場となる多目的ホールは270人収容で、全席にインターネット接続可能な
情報コンセントが設置されたとても素敵なホールです。
サブ会場となる90名収容の研修室、ポスター会場、懇親会場なども
とても充実した設備とスペースが確保できそうです。
開催は9ヶ月先ですが、協会運営メンバーは少しづつ準備を始めております。
このホールがいっぱいになるよう皆で盛り上げていきましょう。
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● 3.Topic
○● ~ETRIA(欧州TRIZ学会)カンファレンス2009に参加して~
産業能率大学 経営学部 澤口 学氏
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本トピックは、去る2009年11月 ルーマニアのテミショアラで開催された
ETRIA TRIZカンファレンス2009に参加した産業能率大学 澤口学氏が、
感想をまとめてくださったものです。
同氏の協力を得て皆様にお知らせいたします。
< TRIZFuture Conference2009参加レポート >
産業能率大学 経営学部 澤口 学
ETRIA(欧州TRIZ学会)が開催する“TRIZ Future Conference”は、例年11月上旬
(稀に10月)に開催されるインターナショナルなTRIZカンファレンスの一つであり、
TRIZCON(米国)やMATRIZ(ロシア)と並んで、“世界のTRIZ研究の成果発表の場”
となっている。
例年ETRIAの参加人数は120人前後で推移してきたものの、9回目の今年は
世界同時不況と会場のアクセス上の問題(ルーマニアのテミショアラ:会場
“Politehnica”University of Timisoara)のためか参加者が約60名と半減し、
正直いってやや寂しかった。ただ、例年どおり韓国からは一定数(5~6名、うち
Samsung関係者3名)の参加があり、韓国はアジアでのTRIZのプレゼンスは高い
という印象を与えていたと思う。なお、日本からは私と大阪学院大学の中川先生の
2名が参加し、論文発表を行っている。
やはり例年に比較すると欧米企業やコンサルタントの参加は少なく、米国からの
論文発表が1本もなかったのは残念である。
したがって、論文発表数もシングルトラックであった。なお論文はその内容から
「Scientific Papers」、「Industrial Papers 」、「Educational Papers」の3分野に分類されてProceedingsに収録されている。
発表論文の内容の方であるが、イタリア、フランス、ドイツの大学教員や博士課程
の学生らによるシステマテック・イノベーションとTRIZ(主に技術進化の法則など)
との研究やTRIZのeラーニングの研究など、質の高いペーパーは印象に残っている。
特に、Davide Russo氏(イタリア)等による「Eco-design with Laws of Evolution」
などは、エコデザイン実現に向けて、革新的製品を実現するための実践的な
環境ガイドラインの中にTRIZの幾つかツール(理想性、リソースの活用、
技術進化の法則)を再構成しようという試みであり、時代に適応したテーマであった
と思う。他にも、Gaetano Cascini氏(イタリア)のチュートリアルでは「Correlations
between the evolution of contradictions and the law of ideality increase」の発表があり、“矛盾の展開による進化”と“理想性向上による進化”の関連性をSカーブ
を活用して、理論的かつ実証的に説明していた点は非常に興味深いものがあった。
また、Denis Cavallucci氏(フランス)の「An ontology for TRIZ」などは内容的には
難解な部分もあったが、TRIZの一連の知識体系(body of knowledge)を整理して、
その有益性を考察しようとする点にユニーク性があったと感じている。
このように、長年TRIZの研究を続けてきた研究者(特にEUの大学関係者)の
発表には質の高いものが多かったと評価している。しかしその一方で、一部の発表
はTRIZの初歩的な内容に限定した凡庸なものだったので、今回の発表は、
質的には二分されていた印象が否めない。また純粋な企業サイドの発表は
インテルの一件しかなかったので、実践的論文が少なかったのがやや残念であった。
しかし、来年はイタリアのフェラガモ大学(ミラノの近く)が会場になることから、
大学だけでなく、企業サイドからの多くの実務論文の発表が期待されており、
再度の盛り上がりが予測される。
以上
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● 4.ホームページ更新情報
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日本TRIZ協会公式ホームページの更新を随時行っています。
第5回シンポジウム情報は主に10月~12月で以下のように進んでおります。
・H21/10/22 「第5回TRIZシンポジウム あなたにとって良かった発表」と
「第5回TRIZシンポジウム 参加者の集合写真」を掲載しました。
・H21/10/28 「第5回TRIZシンポジウム 開会の挨拶」と
「プロシーディング等の資料の販売案内」を掲載しました。
・H21/11/13 「第5回TRIZシンポジウム 参加者の分析」を掲載しました。
・H21/12/ 1 「基調講演のスライド」と
「第5回TRIZシンポジウム あなたにとって良かった発表スライド」
を掲載しました。
是非ともご覧ください。 → http://www.triz-japan.org/
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● 5.協会からのお知らせ
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日本TRIZ協会では、来年度開催予定の第6回日本TRIZシンポジウムに向けて
早々に動き出しております。
これから創り上げていくわけですが、なにぶんにも人手が足りません。
日本TRIZシンポジウムの一層の充実を図るためにも皆様のご協力が
必要になってまいります。
協会HPや本メルマガにて「協力の募集」をかけて参りますので何卒ご一考頂き、
積極的な参加をいただけましたら幸いです
また、協会HPの追加情報作成や更新に人手が足りません。
より早い情報提供を心がけたいのですが、作業がおぼつかない状況です
我こそはと思う方がいらっしゃいましたら奮ってご参加くださいませ
こちらへご一報いただけますとありがたく → info@triz-japan.org
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● 6.おわりに
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”TRIZ協会だより”第4号をお読みいただき、誠にありがとうございました。
今後も、会員の皆様にとって有意義な情報が提供できますよう
知恵を絞って進めてまいります。
「こんな情報がほしい」
「協会の活動のここが知りたい」 などなど
皆様からのご意見をいただけますと大変ありがたく思います。
会員皆様との交流の場として、このメールマガシンが発展していくことを
願っています。
次回の”TRIZ協会だより”は2010年2月を予定しております。
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●このメールマガジンに関するお問合せ先
info@triz-japan.org
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●発行・編集・送信
NPO法人 日本TRIZ協会 広報委員会
http://www.triz-japan.org/
〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-5-7 秋葉原イーストビル4F
電話:03-5809-2413 FAX:03-5809-2412
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2009年12月21日月曜日
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