2009年10月28日水曜日

ゲンリッヒ・アルトシュラーによるTRIZ講義(4/6)


講師: Genrich Saulovich Altshuller(発明手法公共研究所長)


"難しい" 創造的問題が難しいのは...
 ...技術的矛盾を含んでいるからです。

ある特性を改善しようとすると...

 ...技術システムの別の特性が悪化します。

そこでこの技術的矛盾と必死に格闘することになります。

プロデューサーは私に、外の通りに出て...

 ...見てわかる例で矛盾を説明するようにと言いました。

でも、その必要はありません。

ここにマイクがあります。

このマイクの感度を上げることができます。

そうすれば、私の声の芳しくない品質を忠実にとらえられます。

でも、それとともに、他の多くの音もとらえて伝えてしまいます。

ひとつのものを勝ち取る代わりに他のものを失ってしまいます。

同じことがどの技術的矛盾についても言えます。

ある個所、ある特性を改善しようとすると...

 ...はからずも別の特性を悪化してしまうのです。

例えば、このバスについて考えてみましょう。

乗客の数を増やしたければ...

 ...もっと長くする必要があります。

でも、そうすると曲がりにくくなってしまうかもしれません。

私たちは技術的矛盾を解決しなければなりません。

これは創造的な解決策を必要とする問題です。

単純な問題であるがゆえに単純な解決策を必要とします。

バスが来ました。

途中で折れ曲がります。

これを『分割原理』と言います。

前後が分かれていて結合されています。

問題は無数にありますが、矛盾の数は限られています。

矛盾は解決することができます...

 ...一般的な原理を用いることによって。

世界のあらゆる多様性は...

 ...約100の化学元素を用いて形成されています。

発明の世界も同様です。

発明のためのツールは減らすことができます...

 ...約100の原理または手段に。

何千もの特許が解析されました。

それらは約50の一般的な原理を明らかにしています。

これらの原理を用いて...

 ...多数の問題を解くことができます。

10個の問題のうち8個は自信を持って解くことができます...

 ...マトリックスを使うことによって。

それではフィルターの問題に戻って適用してみましょう...

 ...技術的矛盾を解決するためにマトリックスのデータを。

学生「何で技術的矛盾なんですか?

    これは物理的矛盾です。

    はっきりしています ― フィルターの目は粗くなくてはならず、細かくなくてはなりません。」

講師「この問題を...

     ...マトリックス上のデータだけを使って技術的矛盾を解決してほしいのです。

    パガニーニは一本の弦だけでコンサートを演奏しました。

    切れた弦を取り替えることができなかったからではなく...

     ...一本の弦だけで演奏する技術と能力をあわせ持っていたからです。

    これと同じことが君にもあてはまるかも知れません。

    一つの表だけで問題を解いてみてください。

    改善しようとしているものは何でしょうか?

学生「たぶん、フィルターの寿命です。」

講師「そうですね。」

学生「多数のフィルターを重ねてみるというのは?」

講師「この解決策では何が失われてしまうでしょうか?」

学生「簡潔さです。」

講師「そうですね。複雑さが増大してしまいますね。

    これは矛盾です。

    動作の継続性が対立します...

     ...解決策の複雑さと。

    表を見てください。

    どのような原理が記載されていますか?」

学生「28d

    強磁性粒子を含む場を利用する。」

講師「そうです、これはちょうど対応します...

     ...この問題の制御方法に関する答えに。

    次の原理は何ですか?」

学生「逆にしてみる。」

講師「そうです。逆発想原理です。」

学生「フィルターの粒子が外側になければ...

     ...そして磁石が内側に。」

講師「逆にしたんですね。

    この考え方に対する二つの特許が与えられました。

    これらの特許時期は7年間離れていました。

    君たちはどれだけの時間を使いましたか?」

学生「1、2分です。」

講師「どれだけ違うでしょうか...

     ...この問題の解決に1日、1時間あるいは1週間かかったとして?

    重要なのは、何年もの歳月が失われなかったということです。

    何年もの歳月が失われた例がたくさんあるのです。

    これらの発明はみな遅れました。

    これがそのひとつの例です。

    大変優れた発明です。

    課題は岩または石炭を粉砕することです。

    掘削孔が開けられて液体が注入されました。

    当初、液体しか使われませんでした。

    その後、脈動流体を注入できることが判明しました。

    この発明では共鳴は考慮されませんでした。

    ポンプが発生させることのできる衝撃についてだけで、

    誰一人として共鳴ということばについて考えすらしませんでした。

    時が過ぎました。

    どれだけの時間を要したと思いますか...

     ...共鳴、すなわち固有振動数の利用について考えるようになるまでに?」

学生「多分、1年以下でしょう。」

講師「いえ、1年以上 ... 実に6年間です!

    二つの特許の間が6年です。」


動画をご覧になるには以下のURLをアクセスしてください:

2009年10月27日火曜日

2009.10.25 四谷SRR&ペア

Section C Team #9
Session 1: ペア +848IMP(5/56位)、Team 84VP(1/9位)
Session 2: ペア +34IMP       、Team 68VP
Overall : ペア +882IMP(10/56位)、Team 152VP(2/9位)[Av. 136VP + 16VP]

http://www.fitsys.jp/JtosResultPage/WrpMultiRanking.aspx?CC=3EC001&TC=3EC00109102521&Id=0
http://www.fitsys.jp/JtosResultPage/WrpMultiRanking.aspx?CC=3EC001&TC=3EC00109102521&Id=1

Session 1
Board: 2
Dealer: East
Vul: N-S

     S:AKJ86543
     H:65
     D:K104
     C:
S:10   *NN* S:Q7
H:K4   W E  H:AJ872
D:J532  W E  D:A8
C:AQJ984 *SS* C:7532
     S:92
     H:Q1093
     D:Q976
     C:K106

N E S W
  P P 1C
?

Q1. Nのビッドは?

--------------

N E S W
  P P 1C
1S 2H P 3C
?

Q2. Nのビットは?

--------------

N E S W
  P P 1C
1S 2H P 3C
3S 4C P P
?

Q3. Nのビットは?

2009年10月25日日曜日

ゲンリッヒ・アルトシュラーによるTRIZ講義(3/6)

第2部

ARIZ = プログラム + 情報 + ...


講師: Genrich Saulovich Altshuller(発明手法公共研究所長)


発明家は試行錯誤により問題を解こうとします。

5メートル飛び上がろうとしている人を想像してみてください。

これは人間の能力を超えています。

これは問題から解決策へ直接飛ぼうとしているようなものです。

だれも5メートル飛び上がることはできません。

でも、私たちははしごを使うことができます。

0.5メートルごとの段を使えば...

 ...だれでものぼることができます。

つまり、発明家にもはしごが必要なのです。

すなわち、複雑な問題を扱うプログラムが必要です。

『5メートル』問題をいくつかの手順に分けるプログラムです。

これには整理された創造的なプロセスが必要です。

このプログラムは1946年に我が国で考えだされました。

つい最近まで、このプログラムは審議中でした。

二つの理系校が反対したのです。

その一つは創造性が血液化学により決まるとし、

もう一つは発明家が異常であると主張しました。

いずれの言い分にも科学的裏付けがありました。

今日、私たちはプログラムが必要であることを知っています...

 ...複雑で創造的な問題を解くためには。

私たちは創造的なプロセスのためのプログラムを用意しました。

当時、これはとても変に思われました。

このプログラムは完ぺきではありませんでしたが、実際の問題で試されました。

この問題解決アルゴリズム(ARIZ)は次のようにして開発されました:

ARIZは問題解決プロセスを分けます...

 ...50の連続する手順に。

これらの手順のひとつを見てみましょう。ちょっと変わってはいますが。

実は問題を終わりから解き始めるのです。

どうしたら問題を終わりから解くことができるでしょうか...

 ...解決策を知らないのに。

真の解決策は知らないのです。

でも、理想的な結果がどうあるべきかを想像することはできます。

達成不可能な夢、空想、アイデアに過ぎないかも知れません。

でも、理想的な結果に対する想像力豊かな構想です。

これが強力な解決策の可能性を生み出すのです。

次のような問題を考えてみましょう:

冷却装置があります。

冷媒の漏れを検出するシステムが必要です。

装置にはパイプコイルがついています。

冷却装置の仕組みを皆さんご存知でしょうか?

冷媒はパイプコイルを通して装置内に運ばれます。

システムから冷媒のしずくが漏れています。

漏れている箇所をすばやくそして正確に見つけなければなりません。

学生「冷媒はフロンですか?」

講師「何か他に考えられますか?」

学生「つなぎ目にペンキを塗ってはどうでしょうか?

    フロンが反応してペンキの色が変わります。」

講師「では、問題を変えてみましょう。

    この中からシンデレラを見つけるにはどうすればよいでしょうか?

    シンデレラはどこにいるでしょうか?」

学生「『私がシンデレラよ』と言ってもらう必要があります。」

講師「呼び出せばこたえてくれるでしょう。

    では、理想的な結果を考えてみましょう。

    理想的にはこれをどのように実現できるでしょうか?」

学生「シンデレラしかいなければいい。」

講師「そうですね。ここにはシンデレラだけがいるということですね。

    それでは、冷却装置の問題に戻りましょう。

    フロンのしずくがシンデレラだとしましょう。

    よろしいですか。何も見えない状況を作り出すことができます。

    明りを消しさえすれば真っ暗になります。

    さあ、ここでどうすればしずくが見えるでしょうか?」

学生「発光物質を取り入れればいい。」

講師「これがこの問題に対する解決策です。

    究極の理想解を明確に考えてみることが大いに役立ちました。」


動画をご覧になるには以下のURLをアクセスしてください:
http://www.youtube.com/watch?gl=GB&hl=en-GB&v=zYkd6aVObMg&feature=related

2009年10月24日土曜日

ゲンリッヒ・アルトシュラーによるTRIZ講義(2/6)

第1部

イノベーション・アルゴリズム
試行錯誤法
干し草の山の中から針を見つけるには


講師: Genrich Saulovich Altshuller(発明手法公共研究所長)


問題は次のものです:

化学反応器の窯から熱いガスが排出されています。

ガスの温度は約600℃です。
 
ガスにはたくさんのちりが含まれます。

ガスをきれいにする必要があります。

特殊な金属製フィルタが使われています。

これらのフィルタはとてもうまく機能します。

しかしながら、すぐにちりが詰まってしまいます。

問題: どのようにしてフィルタをきれいにするか?

さあ、問題の条件は分かりましたね。では、解いてみましょう。

どのようなアイデアが浮かびますか?大胆に考えてみましょう!

だれからやってみますか?

学生1「フィルタの反対側から吹き飛ばす。」

講師「そうですね。アイデアのひとつですね。

    これを分析してみましょう。」

学生1「気流のひとつが別の気流と相互作用する。」

学生2「ちりを帯電させる。」

講師「そうですね。どうしたら帯電させられますか?」
 
学生「ちりを湿らせる。」

講師「湿式電気フィルタがあります。何でしょうか?」

学生「蒸気が生成されます。」

講師「そうです。600℃です。その通りです。どのようにしてちりを湿らせられますか?」

学生「油を使えます。」

講師「油ね ... 他には?」

君たちは試行錯誤で問題を解こうとしていますね。

このやり方を図で示すとこのような感じになります。

これが課題です。ここが検索範囲です。

解決策はどこかにありますが、正確な場所は分かりません。

君たちは色々な方法を分類しています。

これが最初の試みで、これが二つ目の試みです。

良い解決策は出てきません。

さあ、それでは課題に戻りましょう。

色々な方法の分類に何年もかけることができます...

 ... 何か見出すことを期待して

時には偶然に名案を思いつくこともあります。

この現象は非常に多くの場合、創造的発明と結びついています。

特に映画の中では。

その一部をお見せしましょう。

『SNEの秘密』

エゴロフという優れた発明家に関するものです。

エゴロフは巻き取り装置を発明しました。

何年もの努力を要しました。

アイデアを見出すまでに何百ものやり方を分類しました。

電車の中での幸運な出来事によりアイデアを得ました。

エゴロフは別の道をとる可能性もありました。

その場合には、さらに多くの方法を分類したことでしょう。

それにはもっと多くの時間がかかってしまいます。


動画をご覧になるには以下のURLをアクセスしてください:
http://www.youtube.com/watch?gl=GB&hl=en-GB&v=2G6o-kBrmjw&feature=related

2009年10月23日金曜日

ゲンリッヒ・アルトシュラーによるTRIZ講義(1/6)


講師: Genrich Saulovich Altshuller(発明手法公共研究所長)


発明はいつも遅れます。

船乗りは、他の人がたどれる、暗礁や浅瀬の地図を描くことができます。

しかし、発明家にはこのような地図がありません。

どの初心者も同じ過ちを犯してしまいます。

経験を積むには何年もの月日を要します。

創造性は教える必要があります。そして、それには技術が必要です。

この技術はつい最近できあがったばかりのものです。

今日では多数の都市で開催されるセミナーで創造性を教えています。

これらの授業の例をいくつかご紹介しましょう。

創造的プロセスを損なう可能性があるため、授業の録画は困難です。

しかも、これらの授業が行われた時、隠しカメラを使うことができませんでした。

そうは言っても、何とか録画することができました。

創造性がどのようにして教えられるかご覧いただきたいと思います。

発明する技術についてお話ししましょう。


動画をご覧になるには以下のURLをアクセスしてください:
http://www.youtube.com/watch?gl=GB&hl=en-GB&v=dawPn8neL-U&feature=related

2009年10月22日木曜日

TRIZ協会だより 第3号

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 ●○● TRIZ協会だより Vol.3 ●○●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2009年10月15日発行━━━

【目次】______________________________

|1|第5回日本TRIZシンポジウムを終えて
|2|どのような方が参加してくださったのか
|3|参加者の方々からの声
|4|Topic ~第16回品質機能展開シンポジウムのご案内~
|5|協会からのお知らせ
|6|おわりに

皆様、こんにちは。
朝夕と秋らしくなってきた今日この頃、
季節の変わり目に体調を崩したりされないようお気をつけ下さいませ。
さて、先月9月10日から12日の3日間、第5回日本TRIZシンポジウムが開催され
盛況のうちに閉会となりました。参加者の方々からも、とても有意義なシンポジム
であったとお声掛け頂き、日本TRIZ協会といたしましてもとてもうれしい限りです。
そこで、今回のメールマガジンの内容は、第5回日本TRIZシンポジウムに焦点を当て
振り返って見たいと思います。
                                  日本TRIZ協会 事務局 
 
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●   1.第5回日本TRIZシンポジウムを終えて
○● 
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9月10日(木)~9月12日(土)の3日間、
埼玉県比企郡嵐山町に位置する国立女性教育会館(NWEC)に於いて、
第5回日本TRIZシンポジウムが開催されました。
不安定な経済下にも関わらず、
開催サイドの参加予想をはるかに上回る137名の参加者が会し
(初日午前のチュートリアルとプレセッションに分かれたプログラムにも57名と
 多くの方々が参加されました)、
有用な発表に耳を傾け、活発な質疑が投げられ、また深い討論が交わされました。
まさに、主題である「新たな創生期に向けて」にマッチした
充実の3日間であったと思います。

今回の発表は、基調講演2件、チュートリアル1件、オーラル発表23件、ポスター発表15件といった内訳であり、海外や先進企業の事例を聞くことが出来たという点で
”満足” と評価いただいた方が多かったようです。
また、今回はグループ討論として各日の夜と朝、
各々テーマを決めた自主運営による討論が行われましたが、
意見交換の内容もさることながら、
参加者同士の交流の場として大変良かったとの声も多く聞かれました。

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●   2.どのような方が参加者してくださったか
○● 
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1)年齢    30歳40歳代が43%、50歳60歳代が55%といった内訳 
         20歳代の2%という参加率がもっと増すとよいか 
2)職種    研究開発が35%と最も多く、設計・生産・知財で23% 
3)立場    役員12%、部長17%、課長23%、係長17%と、立場は均等にそれぞれ
4)部門規模 500人以上が69%と、例年通り大規模な企業(部門)からの参加者多し
5)活用経験 5年以上が47%、3~4年が22%と、経験豊富な方々の比率が高かった
         2年前の参加者は、3年以上が34%だった
6)参加回数 初めてという参加者は29%で、繰り返し来て頂いている参加者が多い
         ちなみに2年前は初めての参加者が55%を占めていた
         今年度の厳しい経済状況のために、
         はじめての参加者が申し込みをするには難しい面があったかも
7)関わり方  活用29%、推進26%、教育21%と、それぞれ違った立場の方々が集合
8)開催情報 HP46%、社内外からの情報24%と、口コミ情報も増してきた?
         2年前は50%、昨年は64%がHPからの情報で知ったという状況でした
9)満足度   参加者の83%に満足とお答えいただけました


頂いたアンケート結果の詳細は、近々協会ホームページに掲示いたしますので
そちらをご覧下さい → http://www.triz-japan.org/

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●   3.参加者の方々からの声
○●    
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”海外からのTRIZ専門家の意見が聞けた”
”研究発表・実際の使い方などの事例など幅広く聞けた”
”TRIZに関する意見交換が出来た”
など、シンポジウムに参加してよかったとの声が多数上がっており、
概ね良いシンポジウムであったと評価いただいているようです。
ありがとうございます。

・プログラムの時間配分やプロシーディングの見難さ、厚さ(?)を何とかして欲しい
・海外の発表に通訳がつくとより良い
・会場が遠方であったから移動が大変だった
など、ご意見も多数頂戴しておりますので、参加いただいた皆様からの声を元に、
来年度以降も一層価値の高いシンポジウムにしていきたいと思います。

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●   4.Topic
○●    ~第16回品質機能展開シンポジウムのご案内~
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来る11/26日(木)~27日(金)2日間の予定で、第16回品質機能展開シンポジウムが
開催されます(主催: 財団法人日本科学技術連盟)。
本年度は、「品質保証の新たなる時代への挑戦 -QFD・TRIZ・TMの融合を目指して-」
をテーマに掲げており、NPO法人日本TRIZ協会も協賛しております。

テーマ:   品質保証の新たなる時代への挑戦 -QFD,TRIZ,TMの融合を目指して-
開催期間: 2009年11月26日(木)~27日(金)
会場:    日本科学技術連盟 本部ビル 3号館2階講堂
        東京都渋谷区千駄ヶ谷5-10-1
主催:    (財)日本科学技術連盟
協賛:    (社)日本自動車部品工業会、NPO法人 日本TRIZ協会

26日(木)は 14:00~17:15 チュートリアル2件(タグチメソッド入門・TRIZ入門)
27日(金)は 10:00~16:30 特別講演・QFD関係発表・TRIZ関係発表・TM関係発表
そして、パネルディスカッションとなっております。

プログラム詳細につきましては、こちらををご覧下さい → http://www.juse.or.jp/tqm/61/

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●   5.協会からのお知らせ
○● 
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第5回日本TRIZシンポジウムを閉会した直後ですが、日本TRIZ協会では、
来年度開催予定の第6回日本TRIZシンポジウムに向けて早々に動き出しております。
2010年9月9日(木)~9月11日(土)を予定し、これから創り上げていくわけですが
なにぶんにも人手が足りません。
上述の ”声” のなかにも協会への労をねぎらう言葉をたくさん頂戴しておりますなかで
”人手を増したらどうでしょう” という意見も多くいただきました。
日本TRIZシンポジウムならびに日本のTRIZ推進のよりよい発信源として一層の充実を図るためにも皆様のご協力が必要になってまいります。

協会HPや本メルマガにて「協力の募集」をかけて参りますので、
何卒ご一考頂き、積極的な参加をいただけましたら幸いです。

まずもって協会HPの追加情報作成や更新に人手が足りません。
より早い情報提供を心がけたいのですが、作業がおぼつかない状況です。
我こそはと思われる方がいらっしゃいましたら奮ってご参加ください。

こちらへご一報いただけますとありがたく → info@triz-japan.org

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●   6.おわりに
○● 
------------------------------------------------------------------
”TRIZ協会だより” 第3号をお読みいただき、誠にありがとうございました。
今後も、会員の皆様にとって有意義な情報が提供できますよう
知恵を絞って進めてまいります。

「こんな情報がほしい」
「協会の活動のここが知りたい」
などなど、皆様からのご意見をいただきけますと大変ありがたく思います。
会員皆様との交流の場として、
このメールマガシンが発展していくことを願っております。

次回の ”TRIZ協会だより” は12月を予定しております。

2009年10月21日水曜日

2009.10.17 四谷SRR&ペア

Section F Team #7
Session 1: ペア +42IMP(24/54位)、Team 93VP(2/9位)
Session 2: ペア +590IMP(10/54位)、Team 59VP
Overall : ペア +632IMP(15/54位)、Team 152VP(2/9位)[Av. 120VP + 32VP]

http://www.fitsys.jp/JtosResultPage/WrpMultiRanking.aspx?CC=3EC001&TC=3EC00109101761&Id=1
http://www.fitsys.jp/JtosResultPage/WrpMultiRanking.aspx?CC=3EC001&TC=3EC00109101761&Id=0

Session 1
Board: 13
Dealer: North
Vul: Both
    S:J75
    H:97
    D:975
    C:108732
S:K963 *NN* S:Q42
H:3   W E H:Q8642
D:K1062 W E D:AJ43
C:AQJ9 *SS* C:6
    S:A108
    H:AKJ105
    D:Q8
    C:K54

N E S W
P P 1H X
P P 2H ?

Q1. Wのビッドは?

--------------

N E S W
P P 1H X
P P 2H P

P ?

Q2. Eのビットは?

2009年10月20日火曜日

TRIZのお話4: 進化のおはなし


観察をする人: 遺伝学の法則で生物の進化を予測できるぞ!

技術者: "工学システムの進化の法則"
      "システムオペレータ" と名付けよう!

            上位のシステム(まわりの環境)
                ↑
              システム
                ↓
            下位のシステム

    過去   ←    現在    →  未来
(熱力学の法則) (空気力学の法則)   (?)
(万有引力の法則)

観察をする対象物

 つばさ=物質1(S1)
 空気=物質2(S2)

"揚力(風で押し上げる力)をちゃんと制御できていない"

物理学の知識

 場(F)
 物質3

不十分な相互作用を改良するには?

●発明標準解1.1.2
 物質1か物質2の内部に新しい物質を組み込む

●発明標準解1.1.3
 物質1か物質2の外部に新しい物質を組み込む

 フラップ=物質3(S3)


動画をご覧になるには以下から登録して「TRIZ animations」をアクセス:
http://www.tetris-project.org/

2009年10月19日月曜日

TRIZのお話3: ニーナが仕事で ― まさにその日以来、仕事が創造的に...


社長のヨットの化粧ナットをダイヤモンドみたいにピカピカにしなくちゃいけないんだ!!

「でも、すごく時間が掛かります...
 一つ一つ丁寧に磨かないといけないので...
 ナットはとても小さいし...
 それに、人でも足りませんし...
 おまけに、費用だって...」

「んなこと知るかい!
 昼も夜もなく働けばいいだろ。
 何なら、お前の息子を呼んでもいいぜ。
 とにかく、明後日にはばっちりにしたいんだ!」

「んー、でもぉ...
 無理っすよぉ...」

「どうしたらいいか分かるわよ」

「いやいや、もうお手上げだよ...」

「一番望ましい結果をきちんと考えてみましょうよ!」

「はぁ?」

「ナットは、最小の労力で、かつ、一日未満の時間で、ピカピカにならないといけないのよね。」

「あん?」

「もっと良くだってできるわ!」

「ナットが自分たちで自分たち自身を磨くはずだわ!!」

「ちょっと、ちょっと、んな、アポな...
 くわぁ、ダメだ、こりゃ...」

「何がじゃまをしているから、期待する結果が得られないのかしら?
 ささっとこするだけで、ナットを磨きたいわよねぇ
 でも、明日の夜までに全部を磨きあげる時間なんて無いわ。」

 きれいにナットを磨く ⇔ 期限内に作業を終わらせる

●発明原理13番 『逆発想の原理』
 問題を解決するために動作を逆さまにする

 動く部分を固定する
 固定されていた部分を動くように
 "逆さまに" モノ(または手順)をひっくり返す

「なぜ、そんな逆さまのことをやんなきゃならないんだよ?」

「あなたはたくさんの解決策をもう既に使っているわよ!」

この発明原理の応用例:
 エクササイズ用の自転車
 ランニングマシン
 ボート漕ぎマシン
 宅配ピザ
 逆さに立つ容器
 風洞実験

「ナットを一つ一つこすって磨くかわりに
 磨く材料をじっとさせておいて
 ナットをその上で振動させたらどうかしら。
 たとえば、回転するドラムの中で!!」

「いったいどこでそんな解決策を教わったの?」

「解決策を知ってたわけじゃないの。
 でも、どうすれば解決策を生み出せるのか知ってるのよ!!」

動画をご覧になるには以下から登録して「TRIZ animations」をアクセス:

2009年10月18日日曜日

TRIZのお話2: ニーナちゃんが大学で ― 試験の時間


我々は、映像に包まれるような新しい視聴覚研究室の建設を考えている。
その研究室は、電車車内の映像シミュレーションのためにフルに活用される予定だ。
その視聴覚研究室には、1人~4人の人が入れるようにする。
そして、実サイズで、室内全方向の内部を忠実にビジュアル化できないといけない。

「コストが安い解決策を設計せよ!」

「えーっと、スクリーンの大きさは最低でも...
 一番背の高い人の身長の1.5倍はないとダメだな...
 視差の影響がでちゃうからね...」

「うーん、でも、スクリーンのコストはサイズが大きくなるとすっごく高くなるんだよね。」

「壁面のスクリーンと天井面のスクリーンの間の隅っこはどうしよう?」

「映像の形の崩れを少なくするためには、斜めのスクリーンも設置しなければならないでしょうね。」

「ますますお金が掛かっちゃうよー!」

「矛盾が発生したようね!
 よりリアルな映像再現のためには、大きな "仮想スクリーン" を使いたい。
  ...でも、実験室に大きな "仮想スクリーン" を設置するお金の余裕なんて無いわ。」

 映像表示の本物っぽさ ⇔ 設備のコスト

●発明原理13番
 問題を解決するために動作を逆さまにする

「小さなスクリーンを採用するとどうなるかしら?」

「そんなの余計にひどくなるだけだよぉ!」

「確かにそうね、でも...
 思いっきり大げさに変えてみましょうよ」

「スクリーンは大きくなきゃいけないけど、小さくなきゃいけない...
 もし、ものすごく大きかったらどうかな?
 もし、ものすごく小さかったら?
 例えば、トランプくらいだったら?」

「えっ、トランプくらいだって?」

「それぞれの人が自分用の...
 個人専用スクリーンを持つの!!!」
 そうよ! 私たちは携帯型の "仮想眼鏡" を採用するのよ!!!」


動画をご覧になるには以下から登録して「TRIZ animations」をアクセス:
http://www.tetris-project.org/

2009年10月17日土曜日

TRIZのお話1: ニーナちゃんが学校で ― 問題の世界



いちごシロップでチョコレートキャンディをつくりましょう!

チョコレートでできた殻シロップを入れます...

 これは、遅い!

 これでは完成までにとても時間がかかりそうです。

では、シロップを温めてさらさらに溶かしてみてはどうでしょう!

 でも、熱いシロップを注ぐとチョコレートの殻がとけてしまいます!

矛盾の発生(あっちをたてれば、こっちがたたず)

 シロップはすばやく注ぎたいし、チョコレートは溶かしたくない

まず、一番よい結果を導き出してみましょう!

 シロップをチョコレート殻の中にすばやく入れられて...

  ...そして、チョコレートは溶けずに大丈夫、ならいいのよね。

さらさらに流れやすくするために、シロップを温めたいんだけど...

チョコレートが溶けちゃうから、シロップは温めたくない...

別の考えのやり方?

●発明原理13番(逆発想の原理)

 問題を解決するために動作を逆さまにする
 動く部分を固定する; 固定されていた部分を動くように;
 "逆さまに" モノを(または手順を)ひっくり返す

シロップを凍らせればいいんだ!

 凍ったシロップの玉を...

 ドロドロに溶けたチョコレートの中に入れると...

またたく間に、チョコレートキャンディの完成!


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2009年10月16日金曜日

テトリスTRIZの序章: TRIZの歴史


・コペルニクス
・ガリレオ
・ニュートン

・アルトシュラー

・"工学システム進化の法則"

・よい発明を手助けしてくれるかしこい方法


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2009年10月15日木曜日

学校でのTRIZ教育

TRIZのお話 (アニメの日本語版): TRIZ学校教育プロジェクト:TETRIS

 物語原作: Genrich Altshuller
 脚本: Gaetano Cascini (イタリア)
 動画: Harry Flosser (ドイツ)
 日本語訳: 宮西 克也、中川 徹

・編集ノート (中川 徹、2009年10月10日)
 日本の学校で、子どもたち、生徒たち、そしてティーンエイジャたちに、TRIZを教えることは、私にとって永年の望みでした。そのような活動の一つが、「子供のためのCIDコース: TRIZに基づく創造的想像力の開発コース(CID): (小学校1~3年生向け) 指導の手引きとワークブック」 であり、ロシア語のテキストを英訳してもらって掲載したものです。この6冊の小冊子からなるシリーズは、原作者はナタリア・V・ルービナ(ロシア,ペトロザボーツク)で 1998-1999年にロシア語で作成し、小学校で実地に教え、その英訳を イリーナ・ドーリナ (東京) が2000-2001年に行い、それを中川 徹 (大阪学院大学) が編集して、2000-2002年にWebページとして掲載しました。掲載は、初回が2001年1月30日、最終回が2002年2月19日でした。この英語テキストは、約10ヶ国の30人ばかりの読者の人々からメールで応答をいただき、それぞれに、これを使って教育してみたい、出版を考えたい、あるいはさらに自国語に翻訳したいなどの抱負や提案が述べられておりました。ただ、残念なことに、それらはその後、具体的に成果を挙げる前に立ち消えてしまいました。私自身も、このテキストの日本語版を作れないでおります。-- しかし今なお、読者のみなさんのご協力を得て、これらのプロジェクトを実現したいという希望を持ち続けております。
 昨年の第4回TRIZシンポジウム 2008 で、13才の中学生宮西太一郎君が、技術者のお父さん宮西克也さんと一緒に、オーラル発表をしました。その題名は、『親子で取り組むTRIZ ~夏休み自由研究: 「アメンボ」へのTRIZ活用~』でした。 太一郎君は中学1年生の夏休みにこの課題をやり、TRIZの考え方を使ってアメンボの謎を解くのが楽しいことだと知ったのでした。この発表は、日本のTRIZ関係者たち (そのほとんどが、企業の技術者や管理職、また大学関係者) にとって、非常に勇気づけられるものでした。その後、日本TRIZ協会では、日本の学校教育にTRIZを推進するのをどのようにして始めればよいかを、少し議論しておりました。その鍵になるのは、TRIZに関心を持つ先生たちを見つけることと、実際に学校で教えるトライアルの機会を掴むことでした。
 今年の6月になって、私は欧州のTETRISプロジェクトからの案内を受け取りました。プロジェクトのWebサイトを開設し、TRIZのお話のアニメを掲載したというのです。このプロジェクトは、「学校でのTRIZ教育」を目指したもので、欧州委員会の生涯学習プログラム「レオナルドダビンチ」プログラム (2007-2013年) から財政的援助を受けているものです。「TRIZのお話」というアニメの物語は、アルトシュラーの本『そのとき突然発明家が現れた』をベースにして、イタリアのGaetano Cascini が脚本を書いたもので、手描きのアニメ動画はドイツのHarry Flosser が作ったものです。
 7月の初めに、私は思いがけないメールをHarry Flosser から受け取りました。「TETRIS のアニメを日本語に翻訳する気はないか?」と尋ねてきたのです。私はすぐに宮西克也さんにメールして、この翻訳をお願いしました。このようにして、日本語版翻訳プロジェクトは迅速に立ち上がりました。日本TRIZ協会理事長の林利弘さん、そして仙台の石井力重さんが、このプロジェクトを積極的にバックアップして下さいました。7月下旬に宮西さんの初稿ができたのですが、くだけた口語の日本語になっていて、アニメの図の雰囲気とよくマッチしたものでした。中川がそれを少し推敲して、TETRISプロジェクトに送りました。Harry Flosser が、日本語テキストを彼のアニメのファイルにインストールして、一般にアクセス可能な形でTETRISのサイトに公開掲載してくれました。その完成は、われわれの第5回TRIZシンポジウムの開催直前でした。
 「TRIZのお話」のアニメの日本語版は、現在、TETRIS プロジェクトのWebサイトで公開されており、だれでもアクセス可能です。(http://www.tetris-project.org/). TETRIS プロジェクトのサイトに行き、(無料登録してから) トップページ中のホットスボットから「TRIZアニメ」を選択し、さらに日本語のバナー (日の丸マーク) を選択します。
 スライドのPDF版を作り、「漫画」のような形式にすると、サイズも小さくなり、読むのも楽になるだろうと考えています。

・TETRIS プロジェクト: 学校でのTRIZ教育
 TETRIS (TEaching TRIz at School) (テトリス) プロジェクトは、EU委員会の生涯学習プログラム「レオナルドダビンチ」(2007-2013) からの予算援助で行われているプロジェクトです。
 TETRISプロジェクトについては、ETRIA (欧州TRIZ協会) の国際会議 TFC2008 (2008年11月、オランダ、エンスヘーデ) において、つぎの発表により報告されています。
「TETRIS: 学校でのTRIZ教育: 一様でないカリキュラムにおける教育要求に対応する」
 G. Cascini (University of Florence, イタリア), J. Jantschgi (Carinthian University of Applied Sciences, オーストリア), I. Kaikov (European Institute for Energy Research, ドイツ), N. Khomenko (University of Florence, イタリア), I. Murashkovska, A. Sokol (Jelgava Regional Adult Education Centre, ラトビア), F. Tomasi (AREA Science Park, イタリア).
概要: 創造性の強化、および問題設定と問題解決のスキルというのは、欧州諸国の中等教育の大部分の学校で欠如しているテーマである。さらに、実際のTRIZのコース、セミナー、および教材は、大抵が企業あるいは工科系の大学向けに作られている。このため、それらは、一般の中等教育の学校の生徒たちや先生たちをはじめ、人文科学の分野に興味を持つ人々など、多数で多様な潜在的な読者や学習者たちの要求に対応することに失敗している。TETRISプロジェクトは、欧州共同体がその生涯学習プログラムを通じて財政援助をしているものである。その対象は、14才以上の年令のすべての学習者であり、どのような種類のカリキュラムに従っている人にも適したような、TRIZの教材を制作し、テストすることである。本発表は、このプロジェクトの目標と構造を提示するものである。特に、教育の要件を特定して記述すること、および、教材に盛りこむ知識体系を構築する際にとったアプローチについて、注意を払っている。

 中川はその「学会参加報告: ETRIA TFC 2008」で、この論文を紹介・レビューして、本『TRIZホームページ』 に掲載しています (英文詳細 、和文概要) (2009. 3. 2)。

・TETRISプロジェクトの アニメ「TRIZのお話」
 TETRISプロジェクトのWebサイトに入り、そのトップページの「TRIZ animations」のボタンをクリックすると、図が現れます。
 この図の右下に並んでいる国旗で分かるように、このアニメの中のテキストは現在7ヶ国語で利用できます。すなわち、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ラトビア語、ルーマニア語、そして、日本語です。好きな言語を選び、5つの動画を表すスライドのどれかにポインタを持っていくと、その動画のタイトルが表示されます。
 アニメは、手描きの動画の形式で、なかなか魅力的です。
 5つのアニメは、(1) TRIZの成立、(2) ニーナちゃんが学校で、(3) ニーナちゃんが大学で、(4) ニーナが仕事で、そして (5) 進化の話、です。

2009年10月12日月曜日

ロシア人東京案内

 一昨日はロシア人4名(女性3名、男性1名)を東京案内しました。

10:00 グランドプリンスホテル新高輪のロビーで待ち合わせ
     (時間に関しては無頓着な様子)
     品川→有楽町(関西移動時に乗る新幹線を紹介)
     有楽町マリオン→歌舞伎座(「マンハッタンみたい」との感想)
     東銀座→浅草(乗換不要ということで東京メトロではなく都営地下鉄を利用)
     観光案内書で英語の浅草案内地図をゲット(ロシア語版は無いみたい)
     雷門前の観光用人力車を紹介(リクショウ[rickshaw]とか言って頷いていた)
     「小熊のような動物で縁起が良いもののマスコット」を求めていたが、不明

     お線香の煙を擦り付ける人々を見て:
     「あの人達、何してるの?」(←興味津々)
     「体の悪いところにつけると治るらしい」(←頭を指しながら)
     「わたしみたいに頭のいい人は?」(←いくぶん困った様子)
     「痛むところにでもつけてみたら...」(←内心「勝手にすればぁ...」)
     「そうね」(と、頭に擦り付けていた。どうやら頭痛がしていたらしい。)

     浅草神社にて、雨水を消火桶に溜める樋で日本の昔からのエコ精神を紹介
     土産物店では小さなふくろうの縫いぐるみの飾りを購入していた
     (欧州では知恵を象徴する動物とのこと)
     日本語では「不苦労」に通じるので縁起の良い鳥であると説明

13:00 『三定』で昼食
     (気に入ったらしく、店の案内書を求めたり、店名の由来を尋ねられたりした)
14:10 浅草から隅田川下り
     (外国人観光客が少ないのは船内説明が日本語のみだからでしょう)
14:45 浜離宮庭園
     (「なぜ人が少ないの?」→「有料だから」、
      「城は無いの?」→「別荘だから」、など)
     汐留→新橋
     (途中の近代的なビルの構造や形に関心があるらしく、写真を撮っていた)
     新橋→明治神宮前→竹下通り
     (最近、アメリカの複数のテレビ局で取り上げられたらしい)
     (「なぜ反対側から来る人が多いの?」→「日本では左側通行だから」、など)
     竹下口→明治新宮前
     (ラフォーレ原宿の[○の一部が欠けた]視力検査風広告板が受けていた)
     明治神宮前→六本木
     (女性専用車両の表示を指し示したら「これって差別なの?」との質問)
     東京ミッドタウン
     (ミッドタウンガーデンの貝の形をしたオブジェに興味を示す)
     『すしざんまい』俳優座前店で夕食
     (鮪のユッケ、ざんまいサラダ、かに椀が気に入り、店名の意味を尋ねられた)
     六本木ヒルズの毛利庭園
     「なぜこんなに暗いの?」→「デートにはこのほうが好都合だからでしょう」)
20:30 麻布十番の大丸ピーコック
     (「ホテルで食べた葡萄が美味しかったので欲しい。アジアの梨も好き。」)