2010年12月31日金曜日

イオン化(Ionization)

● 説明
 イオン化(いおんか、Ionization)とは、電荷的に中性な分子を、正または負の電荷を持ったイオンとする操作または現象で、電離(でんり)とも呼ばれる。
主に物理学の分野では荷電ともいい、分子(原子あるいは原子団)が、エネルギー(電磁波)を受けて電子を放出したり、逆に外から得ることを指す。また、化学の分野では解離ともいい、電解質()が溶液中や融解時に、陽イオン陰イオンに分かれることを指す。

● 活用例(濃塩酸溶液のイオン化による水素ガスと塩素ガスの生成)

2010年12月30日木曜日

蒸着(Deposition)

● 説明
 蒸着(じょうちゃく、deposition)とは、金属酸化物などを蒸発させて、素材の表面に付着させる表面処理あるいは薄膜を形成する方法の一種。蒸着は、物理蒸着(PVD)と化学蒸着(CVD)に大別される。

● 活用例(鉄製ボルトのクロムめっき)

2010年12月29日水曜日

形状記憶効果(Shape Memory Effect)

● 説明
 形状記憶合金(けいじょうきおくごうきん、: Shape memory alloy, SMA)は、ある温度(変態点)以下で変形しても、その温度以上に加熱すると、元の形状に回復する性質を持った合金で、この性質を形状記憶効果(SME)という。


● 活用例(超弾性の形状記憶弧線による歯列矯正)

2010年12月28日火曜日

毛細管現象(Capillary Action)

● 説明
 毛細管現象(もうさいかんげんしょう)とは、細い管状物体の内側の液体が管の中を上昇(場合によっては下降)する現象である。毛管現象とも呼ばれる。
表面張力・壁面のぬれやすさ・液体密度によって液体上昇の高さが決まる。

● 現象例(液体に立てたチョークにおける液体の上昇)

2010年12月27日月曜日

「TRIZ – 革新のための技法」 目次


まえがき

謝辞

恩師、TRIZ創始者 Genrich S. Altshuller について

著者 Isak Bukhman について

1. はじめに
1.1. TRIZの考え
1.2. まとめ

2. システム進化の多画面視座

2.1. はじめ
2.2. システム進化の1画面視座 - 通常の思考
2.3. システム進化の4画面視座 - 特別な要求
2.4. システム進化の6画面視座 - 優れた想像
2.5. システム進化の9画面視座 - 天才の想像
2.6. まとめ
2.7. 演習

3. システム進化の法則および段階
3.1. はじめに
3.2. 法則の第1グループ  
3.2.1. システム完全性の法則
3.2.2. システムのエネルギー流路短縮の法則
3.2.3. システムパラメーター同期の法則
3.3. 法則の第2グループ  
3.3.1. 理想性向上の法則
3.3.2. システムの構成要素の不均一な進化の法則 
3.3.3. 上位システム移行の法則
3.4. 法則の第3グループ
3.4.1. ミクロレベル移行の法則
3.4.2. システムの制御性/柔軟性向上の法則
3.5. システム進化の 段階
3.5.1. システム進化の第1段階 – 新システム創造
3.5.2. システム進化の第2段階 – 部品の改良と発達
3.5.3. システム進化の第3段階 – システムの柔軟化
3.5.4. システム進化の第4段階 – システムの自動制御、自動進化
3.6. まとめ
3.7. 演習

4. 矛盾 - 進化の源泉

4.1. はじめに

4.2. システム矛盾

4.2.1. システム矛盾 -> パラメーター間の争い

4.2.2. システム矛盾を解決するための発明原理

4.2.3. Altshulerのマトリックス- 対立パラメーターの各種組み合わせを解決するための表
4.3. 物理矛盾

4.3.1. 物理矛盾 -> パラメーターの異なる値間の争い 

4.3.2. 物理矛盾解消のための分離原理

4.4. ソフトウェア矛盾

4.4.1. ソフトウェア矛盾

4.4.2. ソフトウェア矛盾解消のためのソフトウェア原理

4.4.3. ソフトウェア関連問題における対立パラメーターの各種組み合わせを解決するための表
4.5. まとめ
4.6. 演習

5. 問題解決のための標準的アプローチシステム - 標準解法システム

5.1. はじめに
5.2. 物質 – 場のモデリングと分析
5.3. 標準解法システム
5.3.1. クラス 1. 基本的(簡単な)物質-場モデルの生成、変形および破壊
5.3.2. クラス 2. 物質-場モデルの進化
5.3.3. クラス 3. 上位システムやミクロレベルへの遷移
5.3.4. クラス 4. システム内の検出や測定のための標準解法
5.4. まとめ
5.5. 演習

6. 資源および資源のパラメーター

6.1. はじめに
6.2. 時間の資源
6.3. 空間の資源
6.4. 物質の資源
6.5. 場の資源
6.6. パラメーター
6.7. 資源の定義と活用の方法
6.8. まとめ
6.9. 演習

7. システム進化発展のための科学

7.1. はじめに

7.2. 科学の力
7.3. 科学知識データーベース
7.4. まとめ
7.5. 演習

8. 発明的問題解決アルゴリズム(ARIZ-85C

8.1. はじめに
8.2. ARIZ-85Cの仕組み
8.3. ARIZ-85C –
8.4. まとめ
8.5. 演習

9. 創造的想像力の開発

9.1. はじめに
9.2. 偉大な発見がランダムにかつ遅くなされ、出現の何年も後に活用されるようになったわけ
9.3. 心理的惰性が革新の最大の敵
9.4. 常識外れでとっぴな考えや状況の生み出し方
9.5. まとめ
9.6. 演習

10. 創造的人間の開発

10.1. はじめに
10.2. 第一部: 創造的人間の形成
10.3. 第二部: 素晴らしさ、完全を目指して
10.4. 第三部: あなたは教師です
10.5. まとめ

11. TRIZ – システム進化発展のための革新技術(本書のまとめ)

11.1. はじめに
11.2. 第一部システム分析と問題記述
11.2.1. プロジェクト・シナリオ
11.2.2. 根本原因分析
11.2.3. システム機能のモデリングと分析
11.2.4. ハイブリッド(代替)システム設計
11.2.5. 故障モード影響解析(FMEA
11.2.6. トリミング 設計簡略化戦略
11.2.7. 更なる解決のための問題選択 
11.3. 第二部: 問題解決、コンセプト開発
11.4. 第三部: コンセプト・シナリオ生成
11.4.1. コンセプトの評価と選択
11.4.2. ハイブリッド・コンセプト設計
11.4.3. コンセプト・シナリオ
11.5. まとめ

●付録 1
 各種レベルのTRIZスペシャリスト養成のためのTRIZトレーニング・コース

付録2
 組織へのTRIZ導入計画例

付録3
 新たな専攻システム進化発展のための革新技術

2010年12月26日日曜日

アルキメデスの原理(Archimedes’ Principle)

● 説明
 アルキメデスの原理(アルキメデスのげんり)は、アルキメデスが発見した物理学の法則。水中の物体は、その物体がおしのけた水の質量だけ軽くなる、というものである。
物体を水の中に静かに入れると、物体が重力の作用で水の中に沈む。物体が沈む事によって押しのけられた(物体が存在する場所にあった)水も、重力によって物体の存在する場所へ移動しようとするが、物体の重力と押しのけられた水の重量に、押しのけられた水の重量が同じになった所で物体は沈むのをやめる。つまり物体と同じ重量の水を押しのけたところで釣り合うので物体は沈むのをやめる。
なおこの法則は水だけでなく全ての流体について当てはまる。浮力の大きさは流体中にある物体の密度には関係しないが、流体よりも物体の密度が小さい場合には重力と浮力は釣りあう。

● 現象例(温かい空気を満たした風船の上昇)

2010年12月25日土曜日

酸化(Oxidation)

● 説明
 酸化(さんか、Oxidation)とは、対象とする物質が電子を失う化学反応のこと。具体的には、物質に酸素が化合する反応、あるいは、物質が水素を奪われる反応などである。例えば、がさびて酸化鉄になる場合、鉄の電子は酸素(O2)に移動しており、鉄は酸化されていることが分かる。一方、酸素は鉄から電子を奪っているため、還元されている。このように、酸化還元反応はかならず対になって生起する。
目的化学物質を酸化する為に使用する試薬、原料を酸化剤と呼ぶ。ただし、反応における酸化と還元との役割は物質間で相対的である為、一般的に酸化剤と呼ぶ物質であっても、実際に酸化剤として働くかどうかは、反応させる相手の物質による。

● 活用例(太陽光にさらした布の次亜塩素酸ナトリウムさらし粉]による染色)

2010年12月24日金曜日

2010年12月23日木曜日

放射能(Radioactivity)

● 説明
 放射能(ほうしゃのう、Radioactivity)とは、物理学的な定義では、放射線を出す能力である。
放射能の強さは、1秒間に崩壊する原子核の数で表され、ベクレル(記号Bq)という単位で表す。原子核が崩壊する時に放射線を放射する。 かつては、1グラムのラジウムが持つ放射能を単位とし、これを1キュリー(記号Ci)としていた。1グラムのラジウムは毎秒 3.7×1010個のα線を放射しているので、1キュリーは 3.7×1010ベクレルということになる。

● 活用例(放射性ガスから放出される放射線の検出による漏出箇所の特定)

2010年12月22日水曜日

振動(Vibration)

● 説明
 振動(しんどう、Vibration)とは、状態が一意に定まらず揺れ動く事象をいう。周期性のある振動において、単位時間あたりの振動の数を振動数(または周波数)、振動のふれ幅を振幅(しんぷく)、振動の一単位にかかる時間を周期という。
振動は、同じ場所での物質の周期的な運動であるが、物理学においてさまざまな現象の中に現れ、基本的な概念の一つとして扱われる。物理的にもっとも単純な振動は単振動である。また、振動する系はそれぞれ固有振動(数)をもつ。振動の振幅を減少させる要因がある場合には、振動が次第に弱まる減衰振動となる。外部から一定の間隔で力を与えることなどにより振動を引き起こすことを強制振動とよぶ。強制振動の振動数がその系の固有振動数に近い場合、共振(または共鳴とも)を引き起こす。古典物理学だけでなく、電磁気学では回路電場磁場の振動を扱い、またミクロな現象を扱う現代物理学などにおいても、振動は基本的な性質である。
波動現象は、振動が時間的変化にとどまらず空間的に伝わっていく現象であり、自然現象の理解になくてはならない基礎概念へと関連している。
● 活用例(超音波振動で発生させた水蒸気によるほこりの除去)

2010年12月21日火曜日

X線(X-ray)

● 説明
 X線(エックスせん、: X-ray)は、物理学では波長が1pm - 10nm程度の電磁波のこと。放射線の一種。医学、放射線技術では以下で説明される意味である。
ドイツヴィルヘルム・レントゲン1895年11月8日に発見した。このためレントゲン線と呼ぶこともある。波長のとりうる領域(エネルギーのとりうる領域)がガンマ線のそれと一部重なっている。これは、X線とガンマ線との区別が波長ではなく発生機構によるためであり、波長からX線かガンマ線かを割り出すことはできない。軌道電子遷移を起源とするものをX線、原子核内のエネルギー準位の遷移を起源とするものをガンマ線と呼ぶ。
呼称の由来は数学の“未知数”を表す「X」で、これもレントゲンの命名による。

● 活用例(X線照射での投影による骨折の診断)