2010年4月13日火曜日

工学システムの進化の法則

 技術システムの発達に関する法則として以下のものがあります:

  1. システム要素完全性の法則
  2. システムの「エネルギー伝導性」の法則
  3. システム要素のリズム調和の法則
  4. システムの理想性向上の法則
  5. システム要素の不均等発達の法則
  6. 上位システムへの移行の法則
  7. マクロからミクロレベルへの移行の法則
  8. 「物質-場」関与の増大の法則
  これらの法則は以下の3つのグループに分けられます:
  • 静力学的法則: 1~3
  • 運動学的法則: 4~6
  • 動力学的法則: 7, 8
  それぞれのグループはS字型カーブ上の位置と以下のように対応しています:
  • 静力学的法則: 出現段階
  • 運動学的法則: 発達段階
  • 動力学的法則: 発達終盤およびサブシステムへの移行段階
 新たな技術システムを作り出す出現段階では、システムが「物体自体」として研究されます。生存能力に必須で最重要な過程はシステムの中に存在します。この場合には色々と条件を設定することができ、周りにある他の技術システムとは独立にシステムが検討されます。システムに対して、「生きるべきか死ぬべきか?」あるいは「どのような構造を採用すべきか?」といった問いに対する解答が出てきます。
 技術システムの発達段階では、技術システムに関する進化の過程が研究されますが、この発達を決定づける技術的および物理的な要因とは無関係にです。発達を決定づける過程は依然として技術システム内にあります。ただし、重要なことはもはや技術システムの存続ではなく、他の技術システムと比べた場合の動き、発達、達成のレベルになります。この段階において最も必要なのは技術システムが主要パラメーターの最大値を達成することです。これらの主要パラメーターとしては、飛行機の速度、車の積載量、コンピューターの演算速度などがあげられます。
 発達終盤では、新システムへの移行の法則が最前面に現れます。実のところ、技術システムの発達に必要なリソースは使い尽されてしまっています。現存システムは、他の技術システムの環境内で研究されます。主要な問いは「現存環境において如何にして発達を促すか?」ということになり、具体的、技術的そして物理的な要因の影響を受けて調べることになります。


Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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