2010年7月28日水曜日

天才の想像

●システム進化の1画面視座

 プロジェクトの対象はプロジェクト開始時に選択します。
 対象は、携帯電話、マイクロチップ、自動車、分子、サービスなどであり得ます。
 この対象をひとつのシステムと呼びます。
 この時点では、このシステムが初期状況分析の開始点となります。
 これが、いかなるプロジェクト創造においても最初の一歩です。

 選択したシステムだけで作業を続けたのでは、プロジェクトを成功させるのには充分とは言えません。
 このような考え方を通常の思考と言い、想像の灯が一つしかともっていません:

●システム進化の4画面視座

 プロジェクトの対象としてのシステムは顧客、上位システム、使用環境、製造技術などの要求を満たすために変えられるべきです。
 発達したシステムが現在の上位システムの要求のみならず将来の上位システムの要求をも満たすべきであることを念頭に置く必要があります。
 発達したシステムの製造までの期間は、現在の上位システムと将来の上位システムとの間隔と一致しているのが理想的です。

 したがって、想像には、1画面視座に対してさらに3つの画面、すなわち、現在と将来の上位システム、および将来の発達したシステムの灯がともっているべきです:
●システム進化の9画面視座
 
 4画面視座に対してさらに5つの画面、すなわち、過去の上位システムとシステム、および過去、現在、未来の下位システムを加えると9画面になります。

 Genrich Altshullerはこの9画面による視座を天才の想像と名付けました:
 
 もちろん、さらに画面を加えて過去や将来の複数の時点について分析するということでこともできます。
 これにより、あらゆるシステム進化に対する視座を広げることができます。

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