なぜこうなったのかは明らかです。
雑誌、本、テレビ、インターネットなどにより誰もが情報にアクセスできるようになったのですが、一般に得られる情報は、標準的な状況や問題に対する標準的な解決策しか与えてくれないのです。何も考えなくても、ボタンひとつで答えを得られはしますが、標準から少しでもそれたものには手も足も出なくなってしまうのです。このようにして自分自身で新たに考えるという習慣が減るにつれ、創造性も衰えていってしまうのです。
これではまずいということで、日本でも先進的な企業のいくつかでは、新人の段階から創造性教育を取り入れ、学生時代まで低下しつつあった創造性を回復しようとしています(上のグラフの破線部分)。これはこれで確かに必要な活動ではありますが、この時点で「回復」させるのではなく、「更に向上」させることができれば、より好ましいと言えましょう。
生涯を通じて創造性を維持向上させていくためには、遅くとも、創造性のピークに達すると言われる10~12歳の段階までに、そのための教育を取り入れていくことが必要であると思います。
始めてこちらのブログを拝見させていただいた者です。
返信削除上記の示唆は大変興味深いですね。
もしよろしければ、Charles Riboのことを知りたいので、この情報の出典元などを教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いします。
Charles Riboについては、TRIZマスターのIsak-Bukhman@comcast.netが執筆中の"TRIZ – Creative Innovation"(仮題)の10章 "CREATIVE IMAGINATION DEVELOPMENT" で言及しています。
返信削除Isakがどの程度のことを知っているか分かりませんが、直接聞くのであれば、上記アドレスの全角@を半角@に変えた宛先に英語(かロシア語かヘブライ語)でメールを送ってください。
ご希望であれば、私のほうから問い合わせてみることもできます。
別件のついでにIsakに聞いてみたところ、Charles Riboについては師匠のAltshuller氏から情報を入手しただけで、特に調査はしていないそうです。
返信削除なお、Altshuller氏は1998年に他界しているため、直接問い合わせることはできません。
何か新たな情報が舞い込みましたらアップしようと思います。
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返信削除Charles Riboの正しい名前は Théodule-Armand Ribot のようです。
返信削除出典元は "Essai sur l'imagination créatrice"(1900) だと思います。
英訳の "Essay on the Creative Imagination, tr. AHN Baron" (1906)では73ページ辺りで言及されています。
はじめまして。こちらで紹介されている「フランスの心理学者Théodule-Armand Ribotは、人の創造的想像のピークが14~16歳にあることを示しました。」という部分が気になって実際どのように書かれているのか探しているのですが、あまりに量が多すぎて見つからないので、何章と章の題名をできれば教えていただけませんか??お願いします。
返信削除Part I, Chapter IV.
返信削除THE HIGHER FORMS OF INVENTION
です。