2011年11月22日火曜日

ARIZ(発明問題解決アルゴリズム)に基づく作業

 どのような科学的な手法においても、まず、問題を記述するモデルを選んで構築する必要があります。つまり、初期状況の描写を特定なルールに従った形のモデルに変換します。ARIZの場合、解決すべき技術的矛盾という形で初期問題状況を表現することになります。

 初期問題記述から問題モデル記述への変換は、物理や数学と同様に、標準形への再定式化により行い、これを分析して解決策を組み立てます。

 ARIZに基づく作業プロセスにおいては、TRIZ全般と同様に、概念解に対するアイデアを闇雲に探すのではなく、問題状況分析と解決コンセプト創出の過程で段階的に組み立てていくという点が重要です。これが、複雑、非標準的、そして創造的な問題を解決するための他の多くの手法とTRIZとの大きな違いの一つです。

 初期問題からモデルへの変換により、問題を(TRIZ的観点からは)典型的で標準的なものでそれに対する解決策の一般形が既に分かっているものに帰着することができます。

 問題状況のモデルを構築したら、これを発明標準解システムへ変換します。現在、このシステムにには76の標準的な問題状況があります。直面する特定状況と合致する既知の一般的な標準解が見当たらない場合、ARIZに沿って状況の分析を続けます。この結果、満足の得られる解決策が得られた場合には、他の類似問題にも適用できるように、それを標準的な形にして登録するという作業により標準解システムは構築されてきました。

 ARIZに基づく問題分析の流れの全体像を下に示します:
Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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