2010年3月10日水曜日

空間による分離(第2弾)

 次に、物理的矛盾を空間で分離してみましょう。

・分離原理 「空間による分離」

 正反対の要求を場所によって分離しようという概念です。
 システムが相反する機能を実行したり相反する条件のもとで動作しなければならない場合には、システムをサブシステムに分けてみましょう。そして、相反する機能や条件をそれぞれのサブシステムに割り当てましょう。
 「空間による分離」の概念は「動作空間」という考え方に基づいています。
正反対の要求がそれぞれどこで必要となるのかを明確化した上で、以下の点について考えてみます:
 「A」という特性はどこでも必要とされているのか、それとも特定の場所にだけあればよいのか?
 もし、「A」という特性がいたるところで必要とされているのでなければ、空間で分割してみましょう(下図)。
●例「コーヒーカップ」

 コーヒーを温かく保つためにはコーヒーカップが熱いほうがいいですね(下図)。
でも、熱すぎると指を火傷しかねません。
 どうすれば火傷の心配をすることなく熱いコーヒーが飲めるでしょうか?









 「熱い」という特性はどこでも必要とされているのではなく、コーヒーと接する内側の面にあればよいだけです。
 したがって、空間で分割し、指が触れる部分は熱くないように変えてしまいましょう(下図)。





 断熱材でできた筒を外側にはめ込んでしまえば、指は安泰ですね(下図)。











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