・分離原理 「システムレベルによる分離」
正反対の要求を対象物の全体とその部分によって分離しようという概念です。
システムが相反する機能を実行したり、相反する条件のもとで動作しなければならない場合には、システムを分割し、相反する機能や条件の片方をサブシステムに割り当て、システム全体としてはもう片方の機能や条件を保つようにしましょう。
以下のように考えてみます:
「A」という特性と「非A」という特性の片方をシステム全体、もう片方をその部分に割り当てることによって両方の特性を満たすことができないか?
もし、満たせるのであれば、システム全体とその部分に割り当てましょう(下図)。
●例「グリッパ」
機械でものをつかむのにグリッパを用います(下図)。立方体などをつかむのには問題無いのですが、ちょっと複雑な形状のものをつかもうとすると、接触面積が小さいため、弱い力では途中で動いてしまったり、強い力では局所的に圧力が加わったりしてしまいます。
どうすれば複雑形状物であっても局所的に圧力をかけることなくしっかりとつかむことができるでしょうか?
http://www.active-robots.com/products/robots/lynx-a-gripper.shtml
この場合の物理的矛盾は以下のように記述できます:
「複雑形状物をもつかめるためにはグリッパが柔軟でなくてはならないが、
対象物をしっかりとつかむためにはグリッパが柔軟あってはならない」
したがって、グリッパ全体は柔軟にし、対象物をつかむ個々の部分は柔軟でないようにしましょう(下図)。
つかむ部分を平板ではなく複数の細かいピンで構成し、対象物の形状に合わせてこれらの位置を調整すれば、複雑な形状のものでもしっかりとつかむことができますね(下図)。
Copyright notes
This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it
0 件のコメント:
コメントを投稿