TRIZ適用プロセスのレベル3は、すでに説明しましたPTCモデリングです。
レベル3の大きな意義は、ある問題における物理的矛盾と技術的矛盾までを把握し、問題に対する分析をある程度の深さまで完了することです。
これは、物理的矛盾を問題、技術的矛盾を問題の原因としてそれぞれ設定して問題分析を行い、クロスチェックにより理想的な解決策の方向を設定し、その結果決まった方向へ資源を最大限に投入する方法に関する手順です。
すでに説明しましたTRIZ適用プロセスのレベル1と2に基づいてこの段階まで進めることができれば、TRIZ適用プロセスのレベル3に入ったと言えましょう。
ことエンジニアリング分野において、この段階に到達するためには深い分析と探求を行わなければなりません。
また、この段階に到達するまでには、ARIZで言うところの Part 1.1 ~ 3.4 を遂行することになります。
ARIZの適用も、ある意味では、TRIZ適用プロセスのレベル3に該当します。
でも、ここから、エンジニアリングTRIZとビジネスTRIZの違いが現れます。
エンジニアリングTRIZは、ARIZにおける展開のように進め方が複雑ですが、ビジネス分野は人間が主役であるため、このようなPTCモデリングへ容易にたどり着くことができるのです。
このPTCモデリングが私の推奨するビジネスTRIZの重要な一部となっています。
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