2009年10月19日月曜日

TRIZのお話3: ニーナが仕事で ― まさにその日以来、仕事が創造的に...


社長のヨットの化粧ナットをダイヤモンドみたいにピカピカにしなくちゃいけないんだ!!

「でも、すごく時間が掛かります...
 一つ一つ丁寧に磨かないといけないので...
 ナットはとても小さいし...
 それに、人でも足りませんし...
 おまけに、費用だって...」

「んなこと知るかい!
 昼も夜もなく働けばいいだろ。
 何なら、お前の息子を呼んでもいいぜ。
 とにかく、明後日にはばっちりにしたいんだ!」

「んー、でもぉ...
 無理っすよぉ...」

「どうしたらいいか分かるわよ」

「いやいや、もうお手上げだよ...」

「一番望ましい結果をきちんと考えてみましょうよ!」

「はぁ?」

「ナットは、最小の労力で、かつ、一日未満の時間で、ピカピカにならないといけないのよね。」

「あん?」

「もっと良くだってできるわ!」

「ナットが自分たちで自分たち自身を磨くはずだわ!!」

「ちょっと、ちょっと、んな、アポな...
 くわぁ、ダメだ、こりゃ...」

「何がじゃまをしているから、期待する結果が得られないのかしら?
 ささっとこするだけで、ナットを磨きたいわよねぇ
 でも、明日の夜までに全部を磨きあげる時間なんて無いわ。」

 きれいにナットを磨く ⇔ 期限内に作業を終わらせる

●発明原理13番 『逆発想の原理』
 問題を解決するために動作を逆さまにする

 動く部分を固定する
 固定されていた部分を動くように
 "逆さまに" モノ(または手順)をひっくり返す

「なぜ、そんな逆さまのことをやんなきゃならないんだよ?」

「あなたはたくさんの解決策をもう既に使っているわよ!」

この発明原理の応用例:
 エクササイズ用の自転車
 ランニングマシン
 ボート漕ぎマシン
 宅配ピザ
 逆さに立つ容器
 風洞実験

「ナットを一つ一つこすって磨くかわりに
 磨く材料をじっとさせておいて
 ナットをその上で振動させたらどうかしら。
 たとえば、回転するドラムの中で!!」

「いったいどこでそんな解決策を教わったの?」

「解決策を知ってたわけじゃないの。
 でも、どうすれば解決策を生み出せるのか知ってるのよ!!」

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