2009年10月24日土曜日

ゲンリッヒ・アルトシュラーによるTRIZ講義(2/6)

第1部

イノベーション・アルゴリズム
試行錯誤法
干し草の山の中から針を見つけるには


講師: Genrich Saulovich Altshuller(発明手法公共研究所長)


問題は次のものです:

化学反応器の窯から熱いガスが排出されています。

ガスの温度は約600℃です。
 
ガスにはたくさんのちりが含まれます。

ガスをきれいにする必要があります。

特殊な金属製フィルタが使われています。

これらのフィルタはとてもうまく機能します。

しかしながら、すぐにちりが詰まってしまいます。

問題: どのようにしてフィルタをきれいにするか?

さあ、問題の条件は分かりましたね。では、解いてみましょう。

どのようなアイデアが浮かびますか?大胆に考えてみましょう!

だれからやってみますか?

学生1「フィルタの反対側から吹き飛ばす。」

講師「そうですね。アイデアのひとつですね。

    これを分析してみましょう。」

学生1「気流のひとつが別の気流と相互作用する。」

学生2「ちりを帯電させる。」

講師「そうですね。どうしたら帯電させられますか?」
 
学生「ちりを湿らせる。」

講師「湿式電気フィルタがあります。何でしょうか?」

学生「蒸気が生成されます。」

講師「そうです。600℃です。その通りです。どのようにしてちりを湿らせられますか?」

学生「油を使えます。」

講師「油ね ... 他には?」

君たちは試行錯誤で問題を解こうとしていますね。

このやり方を図で示すとこのような感じになります。

これが課題です。ここが検索範囲です。

解決策はどこかにありますが、正確な場所は分かりません。

君たちは色々な方法を分類しています。

これが最初の試みで、これが二つ目の試みです。

良い解決策は出てきません。

さあ、それでは課題に戻りましょう。

色々な方法の分類に何年もかけることができます...

 ... 何か見出すことを期待して

時には偶然に名案を思いつくこともあります。

この現象は非常に多くの場合、創造的発明と結びついています。

特に映画の中では。

その一部をお見せしましょう。

『SNEの秘密』

エゴロフという優れた発明家に関するものです。

エゴロフは巻き取り装置を発明しました。

何年もの努力を要しました。

アイデアを見出すまでに何百ものやり方を分類しました。

電車の中での幸運な出来事によりアイデアを得ました。

エゴロフは別の道をとる可能性もありました。

その場合には、さらに多くの方法を分類したことでしょう。

それにはもっと多くの時間がかかってしまいます。


動画をご覧になるには以下のURLをアクセスしてください:
http://www.youtube.com/watch?gl=GB&hl=en-GB&v=2G6o-kBrmjw&feature=related

0 件のコメント:

コメントを投稿