第1部
イノベーション・アルゴリズム
試行錯誤法
干し草の山の中から針を見つけるには
講師: Genrich Saulovich Altshuller(発明手法公共研究所長)
問題は次のものです:
化学反応器の窯から熱いガスが排出されています。
ガスの温度は約600℃です。
ガスにはたくさんのちりが含まれます。
ガスをきれいにする必要があります。
特殊な金属製フィルタが使われています。
これらのフィルタはとてもうまく機能します。
しかしながら、すぐにちりが詰まってしまいます。
問題: どのようにしてフィルタをきれいにするか?
さあ、問題の条件は分かりましたね。では、解いてみましょう。
どのようなアイデアが浮かびますか?大胆に考えてみましょう!
だれからやってみますか?
学生1「フィルタの反対側から吹き飛ばす。」
講師「そうですね。アイデアのひとつですね。
これを分析してみましょう。」
学生1「気流のひとつが別の気流と相互作用する。」
学生2「ちりを帯電させる。」
講師「そうですね。どうしたら帯電させられますか?」
学生「ちりを湿らせる。」
講師「湿式電気フィルタがあります。何でしょうか?」
学生「蒸気が生成されます。」
講師「そうです。600℃です。その通りです。どのようにしてちりを湿らせられますか?」
学生「油を使えます。」
講師「油ね ... 他には?」
君たちは試行錯誤で問題を解こうとしていますね。
このやり方を図で示すとこのような感じになります。
これが課題です。ここが検索範囲です。
解決策はどこかにありますが、正確な場所は分かりません。
君たちは色々な方法を分類しています。
これが最初の試みで、これが二つ目の試みです。
良い解決策は出てきません。
さあ、それでは課題に戻りましょう。
色々な方法の分類に何年もかけることができます...
... 何か見出すことを期待して
時には偶然に名案を思いつくこともあります。
この現象は非常に多くの場合、創造的発明と結びついています。
特に映画の中では。
その一部をお見せしましょう。
『SNEの秘密』
エゴロフという優れた発明家に関するものです。
エゴロフは巻き取り装置を発明しました。
何年もの努力を要しました。
アイデアを見出すまでに何百ものやり方を分類しました。
電車の中での幸運な出来事によりアイデアを得ました。
エゴロフは別の道をとる可能性もありました。
その場合には、さらに多くの方法を分類したことでしょう。
それにはもっと多くの時間がかかってしまいます。
動画をご覧になるには以下のURLをアクセスしてください:
http://www.youtube.com/watch?gl=GB&hl=en-GB&v=2G6o-kBrmjw&feature=related
2009年10月24日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿