前回まではクラス1-1「物質-場の合成と改善」に属する標準解法でしたが、
今回はクラス1-2「有害作用の除去」に属する標準解法の紹介です:
・標準解法1-2-2 「既存物質の改良による有害作用の除去」
有害作用の除去は、悪さをしようとするツールが作用対象に対して、望ましくない効果を何も及ぼさないように物質-場システムを改良することにより行います。
物質-場モデル内の二つの物質間に有用な作用と有害な作用が働いていて、この二つの物質を接触させなくてもよい場合、これらの間に、第一または第二の物質を改良して得られる第三の物質を挿入することにより問題を解決できます。
標準解法1-2-2: 既存物質の改良による有害作用の除去
●例「上着」
外が寒い時、上着とかレインコートなどを着ますよね。私たちの体は実は立派な熱源であり、上着は冷たい外気を断熱してくれます。でも、特定の状況では、たとえば運動したりすると、体内の温度が上がって汗が出てきたりします。そうすると、湿気が上着の中に閉じ込められてしまいます(下図)。
上着の中の湿気を逃がすためにはどうすればよいでしょうか?
・解決策
この例では、上着は二つの作用をします: まず、外気から体を断熱するという有用な作用、そしてもうひとつは、湿気の排出を阻止するという有害な作用です。これは、物質-場的には、左下図のように、S1の上着が温度場を介して体を断熱すると同時に湿らしてしまうモデルとして表せます。
体の特性を変えるのはかなり大変でしょうから、S1のほうしかいじれませんね。これを何とか改良して湿気がたまらないようにしてみましょう(右下図)。
S1が生じる二次的有害作用の除去に標準解法1-2-2を適用した例
暖気は上昇するので、上着の肩口に特殊な薄膜を設けることにより問題を解決できます(下図)
This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it
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