2010年1月26日火曜日

シャッター(ガラリ)

 前回に引き続き、今回もクラス2「システムの進化」に属する標準解法の紹介です:

・標準解法2-2-4 「システムの柔軟性の向上」

 物質-場システムの可動性を向上(すなわち、自由度を増大)させて、より柔軟で素早く変化するシステムへ遷移させることにより、物質-場システムの効率を改善することができます。






標準解法2-2-4 システムの柔軟性の向上

●例「シャッター(ガラリ)」

 ヨーロッパでは日差しをさえぎるために両開き窓の外側に両開きのシャッター(ガラリ)を付けたりします(下図)。でも、日差しの強さや太陽の高さに対応できないと、部屋の中が暗くなりすぎたりしますよね。

 屋内に差し込む光を太陽の状況に応じて調整するにはどうすればよいでしょうか?











シャッター(ガラリ)

・解決策:

 この状況の物質-場モデルは、左下図のように、太陽光(S1)、シャッター(S2)およびこれらの間に作用する電磁的場で表わすことができます。シャッターを用いて、電磁的場により太陽光が部屋の中に差し込まないようにします。標準解法2-2-4を適用して、シャッターの柔軟性を向上させることになります。でも、どうすれば柔軟性を向上させることができるでしょうか? シャッターの羽根板を動かせるようにすると良さそうですね(右下図)。






シャッター(S2)に標準解法2-2-4を適用した例

 日差しの強さや太陽の高さに応じて羽根板の角度を調整すれば、部屋の中をちょうど良い明るさに保つことができるでしょう(下図)

可動式シャッター

Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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