2010年1月25日月曜日

フライパンのふた

 前回に引き続き、今回もクラス2「システムの進化」に属する標準解法の紹介です:

・標準解法2-2-3 「固体物質の多孔質物質への置き換え」

 物質-場モデル内の固体物質を多孔質物質へ置き換えることにより、物質-場システムの効率を改善することができます。







標準解法2-2-3 固体物質の多孔質物質への置き換え

●例「フライパンのふた」

 冷凍魚をフライパンで揚げると熱い油が飛び散って火傷したり周りを汚したりしかねませんね。こうならないためにふたをしたりします(下図)。でも、ふたをするとフライパンの中にこもった煙が魚に付き、味が悪くなってしまいます。

 油は飛び散らないし、煙もこもならいようにするにはどうすればよいでしょうか?







フライパンのふた

・解決策:

 この状況の物質-場モデルは、左下図のように、揚げ油(S1)、ふた(S2)およびこれらの間に作用する機械的場で表わすことができます。機械的場を用いて、ふたで揚げ油がフライパンの外に飛び出ないようにしています。標準解法2-2-3を適用して、固体物質であるふたを多孔質物質に置き換えることになります。でも、どのような多孔質物質に置き換えればよいのでしょうか? 目の細かい網など良さそうですね(右下図)。







フライパンのふた(S2)に標準解法2-2-3を適用した例

 (気体である)煙は網を通過できるでしょうし、目を充分細かくすれば、(液体である)油の飛び散りを網がおさえてくれるでしょう(下図)
目の細かい網

Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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