今回は12枚目の「スライド11」です:
TRIZ適用プロセスのレベル2に進む前に、まず、Classical TRIZと PTCモデリングとの間の対立について説明します。
Classical TRIZでは1946年以来、初期に約20万件の特許を分析し、そのうち誰が見ても創造的と認められそうな特許4万件を抽出しました。
その4万件は矛盾を克服するという共通点を有していたため、矛盾に焦点を当てた研究が行われるようになりました。
これらの研究の結果、矛盾には2つの種類があると判断されました。
正確な数字はありませんが、上記4万件のうち約2万件は技術的矛盾を解決した特許であり、残りの約2万件は物理的矛盾を解決した特許です。
そして、共通する問題解決方法として、前者の分析により「40の発明原理」を、後者の分析により「分離の原理」を抽出しました。
従って、貴方の直面する問題が技術的矛盾であれば「40の発明原理」を、物理的矛盾であれば「分離の原理」を適用するわけです。
これが、前述したTRIZの適用プロセスのレベル1です。
しかし、PTCモデリングでは物理的矛盾と技術的矛盾が同時に存在していると説明しました。
従って、次のような質問を投げかけてみたいと思います。
このような特許分析の過程で物理的矛盾を解決した2万件の特許はどのような意味を持つのでしょうか?
その答えは以下の通りです:
これら2万件の特許が解決した問題では物理的矛盾が目立っていて、技術的矛盾は自然に解決されたということです。
飛行機の車輪の場合、車輪の要不要という点が目立っていたならば、時間による分離の原理を介して離着陸性能と空気抵抗との間の対立は自然に解決されていたということです。
これらの特許では物理的矛盾まで定義することができ、物理的矛盾は(PTCモデリングで説明したように)問題そのものなので、問題を定義することができたことになります。
問題を明確に定義することができたため、それに対する解決策を(「40の発明原理」より圧倒的に数の少ない)3つの「分離の原理」から導き出すことができたわけです。
これは、問題を定義することができるほど分析が行われたおかげであると言えます。
2011年9月25日日曜日
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