今回は14枚目の「スライド13」です:
それでは、このような基本知識に基き、私が考えるTRIZの適用プロセスのレベル2について説明します。
レベル2は、TRIZを導入した数多くの企業で実際に大きな成果が得られた実質的なプロセスです。
また、誰でもTRIZを学び、活用していくうちに経ることになる経験的なプロセスであり、TRIZを導入して大きな成果を上げたい企業がベンチマーキングできる基本的なプロセスでもあります。
企業でTRIZを適用して大きな成果を上げた場合、その成果を発表する会場ではどのようなことが起こるでしょうか?
殆どの発表者は、「矛盾を抽出し、TRIZツールを用いてアイデアを導出・適用して問題を解決しました」と言うでしょう。
具体的な例を挙げてみると、以下のようになります:
「まず、問題は以下の通りです。次のスライド。
このような問題から、技術的矛盾を見出すことができました。次のスライド。
39個のパラメータの中から、改善するパラメータと悪化するパラメータを選びました。次のスライド。
矛盾マトリックスを活用し、24番と14番の発明原理を選びました。次のスライド。
14番の発明原理を適用し、このようなアイデアを導き出して問題を解決することができました。次のスライド。
成果金額は○○円、特許出願件数は××件であり、他の現場にも水平展開する予定です。
ご清聴、ありがとうございました。」
企業に長く勤めている人ほど、方法論やコンサルティングに対して批判的になる可能性が高く、それが本当にTRIZを用いて行われたものであるのか、それとも、普通のやり方で出したアイデアをペーパーワーク(paper work)で行ったのか調べてみようとします。
しかし、TRIZの場合、その理論が明確でその成果が優れているため、TRIZで出たアイデアであることを疑うことがほとんどありません。
また、社長が一番喜びます。
これほど良いアイデアがプロセスを介して体系的に導き出されたからです。
でも、果たしてこれは真実なのでしょうか?
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