ア行
アルトシュラーのマトリックス ― Altshuller’s Matrix
この表は、与えられたシステム矛盾を解決するために、40の発明原理から最も効果的なものを選ぶ手助けとなります(「アルトシュラーの表」としても知られています)
異種の二重および多重システム ― Heterogeneous Bi- and
Poly-system
1つ以上のパラメータ値が異なる2つ以上の単一システムから構成される二重および多重システム
カ行
下位システム不均一進化の法則 ― Law of Non-uniform Evolution
of Subsystems
システムの生涯を通じて、システムのさまざまな下位システム(部品/構成要素)はそれぞれの速さで進化し、これが原因でシステム矛盾が引き起こされます。
価値方法論 ― Value Methodology
製品やプロセスの設計過程における不必要な費用を最も効果的な方法によって回避し、製品の製造工程における不要な費用を見つけ出して避けるために作り上げられた体系であり、これらの基本機能を特別なアプローチと手法により実現します。価値方法論の要となる最も効果的な手法は機能分析です。
環境 ― Environment
分析対象システムの周囲に物理的に存在するもの(プロセス、製品、企業、顧客、市場、自然環境など)
環境要素 ― Environmental Element
環境に属する任意の構成要素
機能 ― Function
もともと定められたかたちで機能するシステム、製品あるいはプロセスの意図あるいは目的。顧客が望む最終結果であり、システムが目指すものです。システムの作用ではなく、作用の結果です。
機能分析 ― Function Analysis
価値方法論の要であり、この手法があるおかげで、問題解決のために有効な他の多くの取り組みやプロセスから価値方法論は一線を画しています。機能分析では、物の記述からその意図や目的を分離させた上で、これを対象に価値を増大させます。機能分析は問題を理解する鍵です。
基本機能 ― Basic Function
もともと定められたかたちで機能する製品やサービスが存在する主な理由
逆の二重および多重システム ― Inverse Bi- and Poly-system
反対の性質を有する2つ以上の単一システムから構成される二重および多重システム
強化した理想的最終結果1 ― Reinforced Ideal Final Result One
ARIZ-85C(ステップ3.2)の理想的最終結果1の定式化に対して、選択した物質-場資源を用いてX要素を置き換えた形への変更
サ行
作動部 ― Working Unit
システムの基本機能を実行する部分
資源 ― Resources
あるシステムの問題解決や開発に使うことのできる、システムあるいは時間、空間、物質、場の資源の環境パラメータに対する任意の変更。あらゆる環境における一般的な物質と場の資源として地球の重力場と磁場をあげることができます。
システム ― System
組み合わされることで新たな機能を提供する構成要素群。これらの構成要素は、単独ではその機能を果たさず、システムレベルにおいてはじめてそれが発現します。システムは、まとまりのある統一体として作動するように設計された、相互に関連して作用する人工物を組み合わせるための手段です。
システムエネルギー流路短縮の法則 ― Law of Shortening
of the Flow of Energy through the System
システムは、その中を通るエネルギー流路が短縮する方向に進化します。
システム完全性の法則 ― Law of System Completeness
機能するシステムであるためには、以下の4つの主要部分(ないしはそれらが果たす主要機能)を備えている必要があります:
· エンジン – エネルギーを変換
· 伝達装置 – エネルギーを伝達
· 作動部 – システムの主機能を実行
· 制御部 – システムのパラメータを制御
システム進化 ― System Evolution
あるシステムを特徴づける主要パラメータ値の経時的改善
システム進化曲線 ― Curve of System Evolution
システム誕生以来の経過時間に対する主要性能パラメータ(費用便益比、理想度)の推移としてシステム進化を示す曲線。この曲線には、システムの代々の発展を描きだすS字型曲線の活性成分が含まれています。
システム進化の法則群 ― Laws of System Evolution
システムの進化過程において繰り返し起こる事実や事象を説明するシステムの存在、働き、変化に関する一連の必然的かつ不変な法則
システム制御性/順応性増大の法則 ― Law of Increasing Controllability/Flexibility of the
System
システム進化は以下の方向に進みます:
· 制御性の増大
·
剛構造から柔構造
·
固定パラメータから可変パラメータ
システムパラメータ調和/同期の法則 ― Law of Coordination/Synchronization of Parameters of a System
あらゆるシステムにとってその存在に必要な条件は、関連し合うパラメータが調和することです
システム矛盾 ― System Contradiction
あるシステムの二つ以上のパラメータ間の対立。システムのあるパラメータに変更を与えるとシステムの他のパラメータに問題を生じえます。
システム理想性係数 ― Coefficient of the Degree of System Ideality
システム有益基本機能を実行するために特に作られた構成要素数に対するシステム有益基本機能数の比(図1)
図1. 理想性の算出式(Igor Vertkinによるもの)
主機能 ― Main Function
基本機能を参照
主要機能 ― Principal Function
基本機能を参照
上位システム(スーパーシステム)移行の法則 ― Law of Transition
to a Higher-level System (Super-system)
システムはその生涯を通じて、単一システムから二重システムや多重システムあるいは異なるシステムが組み合わさる方向へ進化していきます。
初期問題記述 ― Initial Problem Statement
当初の問題記述は、漫然と構成されたさまざまな問題の集まりであることがほとんどです。
進化の道筋 ― Lines of Evolution
システム進化の法則と結びついた進化の個別段階を示す傾向
人工システム ― Artificially Created System
人間によって直接または間接的に作り出された任意の製品またはプロセス
心理的惰性 ― Psychological Inertia
「惰性」という語は変わろうとしないことを心理学的には意味し、人間が従うプログラムに起因する一種の「硬直性」を暗示しています。これは、人間の脳内に消えないように刻み込まれたある特定の行動をとる必然性を意味します。また、人間がその習慣に従う限り、決してより良い方法では振舞えないことをも意味します。心理的惰性は、個人の創造性や問題解決能力に対する多くの障壁、その根底に「いつもやっている方法」という考え方があるものを意味します。これらは問題解決において、心理的惰性によって内からささやく「それをしてはならない!」、「しきたり上、この方法でしなくてはならない!」、ひいては「情報は入手済みであり、しかもすべて正しい」という声として沸き起こってきます。
出典: TRIZ Technology for Innovation ( http://www.trizsolution.com )
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