2012年4月7日土曜日

『TRIZ - イノベーション技術』 3.1

3. システム進化の法則および段階
3.1. はじめに
TRIZでは、初期の研究やこの元々の研究を補強しようとするその後の作業により、システム進化の法則をシステムの存在、動作、そして変化のための一連の法則として捉えています。システム進化の法則はTRIZの主要な要素であり、他のあらゆるTRIZの要素が発展するための土台となっています。
TRIZの法則と(問題解決指向の)分析ツールの役割分担は簡単明瞭です。法則は、次世代のシステムまたはプロセスに関する、より発達し、理想に近いイメージの創造を支援してくれます。しかしイメージだけでは形にすることができません。そのデザインに対応する実際のコンセプトを用いて描写する必要があります。この作業は、TRIZの分析モジュール(ARIZ-85C標準解法システム、発明原理と分離原理、科学知識データーベースなど)を用いて行います。このようにして、システム進化の法則を用いてイメージを創り上げ、そのイメージは、TRIZの分析モジュールによって実際の設計解で満たされることになります(図3-1-1)。
3-1-1 システム進化の法則を用いて発達したシステムのイメージを創り上げ、他のTRIZ要素により、発達したシステムの実際のデザインにこのイメージを変換


3.2節では、新システム創造にとって特に重要である、法則の第1グループについて見てみましょう。3.3節と3.4節では、法則の第2および第3グループについて学んでみましょう。3.5節では、システム進化の4つの段階について説明いたします。

原文出典: http://www.triz.com.tw/isak/preview.pdf

0 件のコメント:

コメントを投稿