2012年4月11日水曜日

『TRIZ - イノベーション技術』 5.2

5.2. 物質場のモデリングと分析

 物質―場モデルには、互いに作用する以下の2つの構成要素のグループが含まれています:

最初の構成要素グループ : 物質
物質 は、分子、水、気体、砂、コンピュータ、ペン、車、犬、月、車輪など任意の有形物であり得ます。

2つ目の構成要素グループ : 
は、エネルギー源を表していて、通常、磁気、電気、力学、化学、熱、原子力、音響などのモデルで用いられているエネルギーの種類により識別されます。場の、より詳細な一覧を6.5節に掲載します。

 モデルにおいては、‘S’ という文字が物質を表し、’F’ という文字が場を表します。
 物質―場モデル は、状況、問題、そして解決策を抽象的な図式で表現します。
 最も単純な物質―場モデルには、以下の3つの基本構成要素が含まれています(図5-2-1):
  1. 第1物質(S1: プロダクトを生成するために使われる、あるいは、プロダクトのパラメーターを制御、測定、変更するために用いられるツール
  2. 第2物質(S2: 生成される、あるいは、制御、測定、変更されるプロダクト
  3. 場(F: 第1物質と第2物質の間の作用で用いられるエネルギー
 基本構成要素が2つ以下しか無い場合、そのモデルは動作可能なシステムを表していません。
5-2-1 3つの基本構成要素を含む物質―場モデル: 物質S1(ツール)、物質S2(プロダクト)と場F 。物質―場モデルを用いて状況、問題、そして解決策を表すことが可能。

5-2-1 妻ガリーナの着座(図5-2-2)
 このシステムは完全な物質―場モデルであり、機能しています。この具体例では、椅子がツールS1、ガリーナがプロダクトS2、そして重力場Fが両者を支えています。
5-2-2 妻ガリーナが椅子に座っている状況に対する物質―場モデル

原文出典: http://www.triz.com.tw/isak/preview.pdf

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