2010年2月6日土曜日

吸収冷却装置

 久しぶりにクラス1「作用の改善および有害作用の除去」に属する標準解法の紹介です:

・標準解法1-1-8-2 「最小場と活性物質による選択的効果」

 ある特定の場が物質(対象物)に及ぼす効果を対象物の異なる場所で変えたい場合、作用の選択的効果が必要となります。

 ある対象物に働く有用な場の効果を場所によって変えたい場合、対象物全体に対して最小場を働かせ、効果を増やしたい場所には活性物質を持ち込みます。








標準解法1-1-8-2: 最小場と活性物質による選択的効果

●例「吸収冷却装置」

 不思議な感じもしますが、冷風を作り出す直接燃焼式吸収冷却装置では100℃を超える水蒸気が必要になります。エアコンは晴れた日の多い夏場によく使われるので、太陽で水を熱することができます。でも、真夏の太陽下に一日中さらされてもプールの水温は沸点には達しませんよね。少量ずつ、ボイラーのパイプなどで熱するほうがずっと簡単ですが、それでも太陽光をそのまま利用したのでは望む結果が得られません。100℃以上の水蒸気を得るためにはどうすればよいでしょうか?  

・解決策:

 左下図は電磁波である日光が周辺を暖めることはできても、パイプ内の水を100℃に熱するのには不充分である様子を示したモデルです。







標準解法1-1-8-2の例: 放射面型集光器

 太陽に照射強度を上げてもらうことはできないので、それをしてくれる物質S2を見つける必要があります(右上図)。放物面鏡の焦点をパイプに合わせれば、日光の効果を何倍にも拡大してパイプ内の水温を短時間で100℃より高くまで上げることができます。

Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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