2010年2月18日木曜日

電気自動車

 前回に引き続き、クラス3「マクロやミクロのレベルへの遷移」に属する標準解法の紹介です:

・標準解法3-2-1 「ミクロのレベルへの遷移」

 進化のどの段階にあるシステムの効率もマクロレベルからミクロレベルへ遷移することにより改善できます: システムまたはその一部をある物質に置き換え、この物質をある場と作用させることにより必要な機能を提供します。
 物質には結晶格子、分子、イオン、原子、基本粒子、場など多数のミクロレベルの状態があるので、問題解決に際しては、様々なミクロレベルへの遷移はもちろんのこと、あるミクロレベルからもっとミクロなレベルへの遷移も選択肢に入れて考えましょう。

●例「電気自動車」

 電気自動車が動くためには畜電池からエネルギーを供給してもらう必要がありますね。電気をモーターに供給していると電池内の蓄えが次第に減ってゆき、いずれ、電気自動車ステーションで充電しなければならなくなります(下図)。でも、電気自動車ステーションが無い地域もあります。
 電気自動車ステーションに頼らないためにはどうすればよいでしょうか?















http://energy.cleartheair.org.hk/2009/11/02/10-electric-cars-vs-electric-cars-in-families/

・解決策:

 電気自動車ステーションを車内に作ってしまいましょう。電気自動車ステーションは電気を供給するという機能をマクロレベルで提供しているので、この機能をミクロレベルで提供する物質を探せばよいわけです。光に当たると発電してくれる物質をアインシュタインが見つけてくれているので、これを使うことにしましょう。太陽電池としてルーフに取り付ければ邪魔にもなりませんね(下図)。


 ボンネットにも取り付けたほうが発電量を増やせそうですね。


Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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