2010年2月19日金曜日

ほぼひと月ぶりにクラス2「システムの進化」に属する標準解法2-1-1の(再)紹介です:

・標準解法2-1-1 「連鎖物質-場システムの合成」

連鎖物質-場システムは、少なくともひとつの物質が二つの異なる場を生成してその影響を受ける複合システムです。

物質-場作用の一部を独立に制御可能な物質-場に変えて連鎖物質-場システムを形成することにより、物質-場システムの効率を改善することができます。



標準解法2-1-1: 連鎖物質-場システムの合成

●例「傘」

雨なので傘をさそうという時、荷物を持っていると開くのに苦労しますよね(下図)。
どうすれば傘を楽に開くことができるでしょうか?




http://www.flickr.com/photos/arag/2663730566/

・解決策:

この状況の物質-場モデルは、左下図のように、傘(S1)、手(S2)およびこれらの間に作用する機械的場として表わすことができます。機械的場を用いて手で傘を開きます。この機能自体は有用なのですが、充分とは言えません。標準解法2-1-1を適用してこの状況を改善するためには、傘または手を新たな独立した物質-場モデルに変えることになります。人間の手を変えるのは難しいでしょうから、傘のほうをに変えることにしましょう。そのために、新たな物質(S3)と傘に働く場を加えてみます。新たな物質の例としては、機械的場を用いて傘を開くバネなどが考えられます(右下図)。



傘(S1)の効率改善に標準解法2-1-1を適用した例

バネの弾性を利用すれば開く構造が実現できますね(下図)。傘を開く時にバネも一緒に上にあがり、閉じる時にはバネが縮みます。このバネが伸びる力で傘を押し広げてくれます。
特開2009-125278(P2009-125278A) より引用

Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

0 件のコメント:

コメントを投稿