今回は久しぶりにクラス3「マクロやミクロのレベルへの遷移」に属する標準解法の(再)紹介です:
・標準解法3-2-1 「ミクロのレベルへの遷移」
進化のどの段階にあるシステムの効率もマクロレベルからミクロレベルへ遷移することにより改善できます: システムまたはその一部をある物質に置き換え、この物質をある場と作用させることにより必要な機能を提供します。
物質には結晶格子、分子、イオン、原子、基本粒子、場など多数のミクロレベルの状態があるので、問題解決に際しては、様々なミクロレベルへの遷移はもちろんのこと、あるミクロレベルからもっとミクロなレベルへの遷移も選択肢に入れて考えましょう。
●例「ブラインド」
ブラインドを使って、窓を開閉することなく、羽根板の角度を調整して部屋の中に差し込む光を部分的にさえぎることができます(下図)。でも、これにともなって外の景色が部分的に見えなくなってしまうのはとちょっと寂しいですね。
眺めをさえぎられることなく部屋の中に差し込む光を調整するにはどうすればよいでしょうか?
ブラインド
・解決策:
個々の羽根板によって隠される部分が大きいために一部見えなくなってしまうので、個々に隠される部分を小さくして眺めがさえぎられないようにしてしまいましょう。羽根板は光をさえぎるという機能をマクロレベルで提供しているので、この機能をミクロレベルで提供する物質を探せばよいわけです。電圧をかけると変色してくれる物質があるので、これを使うことにしましょう。活性ポリマー層としてガラスの間に挟み込んで窓と一体化すればすっきりしますね(下図)。
お掃除が楽なのもうれしいですね。
Copyright notes
This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it
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