2010年2月11日木曜日

自転車ボトル

 前回に引き続き、今回もクラス2「システムの進化」に属する標準解法の(再)紹介です:

・標準解法2-2-3 「固体物質の多孔質物質への置き換え」

 物質-場モデル内の固体物質を多孔質物質へ置き換えることにより、物質-場システムの効率を改善することができます。






標準解法2-2-3 固体物質の多孔質物質への置き換え

●例「自転車ボトル」

 サイクリング中に喉を潤せるように自転車ボトルを取り付けたりしますが、ボトル内の水がこぼれないように普段はふたをしておきます(下図)。でも、喉が渇いたとき、ふたを開けるためにいちいち立ち止まるのは面倒ですね。

 立ち止まらなくても済むようにするにはどうすればよいでしょうか?









http://www.webmd.com/health-ehome-9/slideshow-natural-workout

・解決策:

 この状況の物質-場モデルは、左下図のように、水(S1)、ふた(S2)およびこれらの間に作用する機械的場で表わすことができます。機械的場を用いて、ふたで水がボトルの外にこぼれないようにしています。標準解法2-2-3を適用して、固体物質であるふたを多孔質物質に置き換えることになります。でも、どのような多孔質物質に置き換えればよいのでしょうか? 透水性の薄膜など良さそうですね(右下図)。






自転車ボトルのふた(S2)に標準解法2-2-3を適用した例

 普段は水圧が低いので薄膜は水を通しませんが、水を飲みたいときにボトルを握りしめれば充分な水圧が加わり、(液体である)水が薄膜を通過できます。この飲み方だと上を向かなくて済むので安全でもありますね(下図)













http://www.espressoparts.com/RW_04533


Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
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Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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