2010年2月15日月曜日

充電器

 今回もクラス3「マクロやミクロのレベルへの遷移」に属する標準解法の紹介です:

・標準解法3-1-3 「システム構成要素間の差異の増大」

 二重や多重のシステムの効率は、そのシステムを構成する要素の差異を増大させることにより改善することができます。

 次のような進化の道筋がおすすめです:

  類似の構成要素
  バイアスのかかった構成要素
  異なる構成要素
  「構成要素およびそれと反対の機能をもった構成要素」の組み合わせ

●例「充電器」

 携帯電話などに充電池が使われていますよね。これらは充電器を使って充電できます。でも、充電池の種類によっては、完全に放電してから充電しないと、メモリ効果が原因で電池の容量が減っていってしまいます(下図)。

 電池の容量が減らないようにするためにはどうすればよいでしょうか?


















http://club.pep.ne.jp/~nonoyama/Battery.html

・解決策:

 メモリ効果が発生しないように、反対の機能も作り込んでしまいましょう。この場合、放電する機能を同じシステムに統合してしまえばいいですね。充電を開始する前に完全に放電する充電器が考えられます(下図)。













反対機能をあわせ持つシステム: 充放電器

 この充放電器の場合、単三型と単四型の電池の両方に対応しているので、「類似の構成要素」という観点でも進化しているといえますね。


Copyright notes

This book has been developed in the frame of the TETRIS project funded by the European Commission—Leonardo da Vinci Programme.
The partners of the project consortium are:
AREA Science Park (Italy) www.area.trieste.it (project coordinator)
ACC Austria Gmbh (Austria) www.the-acc-group.com
European Institute for Energy Research - EIfER (Germany) www.eifer.uni-karlsruhe.de
Fachhochschule Kärnten (Austria) www.fh-kaernten.at
Harry Flosser Studios (Germany) www.harryflosser.com
Higher Technical College Wolfsberg (Austria) www.htl-wolfsberg.at
Jelgava 1. Gymnasium (Latvia) www.1gim.jelgava.lv
Siemens AG, Sector Industry, Industrial Automation and Drive Technology (Germany) w1.siemens.com/entry/cc/en/
STENUM Environmental Consultancy and Research Company Ltd (Austria) www.stenum.at
Technical Institute for Industry “Arturo Malignani” (Italy) www.malignani.ud.it
The educational center for adults of Jelgava (Latvia) www.jrpic.lv
University of Florence (Italy) www.dmti.unifi.it

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